新たな太陽光発電測定器「eソラメンテ-Z」の特長
近年、国内外で太陽光発電の導入が進んでいますが、その普及拡大には問題も存在します。特に、住宅用の小規模太陽光発電設備においては、保守点検が不十分であるために、故障や火災などの事故が発生するリスクが高まりつつあります。そこでアイテスは、これらの問題を解決するための新しい測定器「eソラメンテ-Z(eZ-10)」を開発しました。
太陽光発電の現状と課題
2012年に施行された再生可能エネルギー固定価格買取制度により、大規模な太陽光発電所が全国で次々と設立されました。しかし、小規模設備に関しては特に保守点検が不足しがちです。2017年から施行されるようになった改正FIT法によって、50kW未満の小規模太陽光発電設備に関しても保守点検が義務づけられるようになりましたが、実際には多くの設備が「電気主任技術者」の選任を必要とせずに運用されているため、適切な管理が行われていないのが現状です。
これに伴い、消費者庁からは住宅用太陽光発電システムの火災事故について調査報告書が公開されており、より一層の対策が求められています。
新製品「eソラメンテ-Z」の概要
今回発売された「eソラメンテ-Z」は、住宅及び小規模太陽光発電設備のために特化された測定器です。2019年8月から16万円(税別)で販売が開始されます。この機器は、ストリング接続された太陽光パネルのインピーダンス測定を行うことで、故障パネルの有無を簡単に判定可能です。さらに、オプションとして参加できる「電流センサー(eA-10)」を利用すれば、故障パネルの正確な場所も特定できるため、効率的なメンテナンスが実現できます。
製品の特長
- - 直列抵抗と開放電圧の測定: 直列抵抗は0~1000Ω、開放電圧は0~750Vまで測定可能です。
- - 自動測定機能: ボタン操作なしで自動で測定が行え、テスター感覚で手軽に使用できます。
- - コンパクト設計: 小型軽量で携帯性に優れ、様々な場所での使用が可能です。
- - 高い適応性: 対象パネルは単結晶・多結晶・ヘテロ接合型で多岐にわたります。
今後の販売計画
アイテスは「eソラメンテ-Z」の年間販売目標を1,000台と見込んでおり、多くの家庭や小規模事業者に向けての提供を目指します。
会社情報と連絡先
株式会社アイテス
- - 設立: 1993年1月
- - 所在地: 滋賀県野洲市市三宅800
- - 代表者: 五十嵐 靖行
製品のさらなる情報については、公式サイトをご覧ください。
今後、太陽光発電の普及が進む中、アイテスの「eソラメンテ-Z」がどのように活用されていくのか、引き続き注目していきたいところです。