衣類の回収と再生で目指すファッションロスのない社会
アダストリアとECOMMITは、衣料品の循環を促進する新しい取り組みを始めます。このパートナーシップは、両社のミッション「ファッションロスをなくす」に基づいています。アダストリアは、持続可能なファッションの推進を目指し、特に「燃やさない、捨てない」という方針を掲げ、衣類の焼却をゼロにするための施策を進めています。
循環型ファッションの重要性
ファッション業界における廃棄物は、地球環境に重大な影響を及ぼす問題の一つであり、CO2の排出増加にもつながります。ECOMMITは、「捨てない社会をかなえる」という理念のもと、不要な資源を回収し、それを新たな価値として再流通させる循環システムを構築しています。今後、アダストリアとECOMMITが手を組むことで、ファッションロスを削減し、資源の循環をより強化することを目指します。
新たな衣類回収の取り組み
3月1日より、アダストリアが運営する約190店舗、特にGLOBAL WORKを中心に、衣類の回収を開始します。ECOMMITの「PASSTO」というサービスを活用し、回収した衣類は、同社の循環センターで選別され、リユース商品として販売されるほか、リサイクル施策も展開されます。具体的には、ポリエステル100%の衣類が伊藤忠商事のリサイクルプロジェクト「RENU」を通じて再生繊維として活用される計画です。
リユース・リサイクルの仕組み
回収された衣類は、ECOMMITのプロピッカーによって独自の基準で選別されます。選別された製品は、アダストリアの指定店舗でリユース品として販売されるほか、国内外で新たな流通を図る予定です。また、リユースが困難な衣類は、素材ごとに分別してリサイクルパートナーと共に新たな資源として生まれ変わります。これにより、アダストリアとECOMMITはファッションロスを更に軽減することに貢献します。
消費者との新たなコミュニケーション
アダストリアとECOMMITは、回収活動を通じて消費者との新たなつながりを築くことにも挑戦しています。衣類の選別やリユースについての意識を啓蒙し、ファッションロスを防いでいくためのコミュニケーションの場を提供することで、より多くの人々がサステナブルなファッションを意識し、自ら行動に移せる環境を整えていきます。
まとめ
アダストリアとECOMMITの今回の取り組みは、持続可能な未来へ向けた前向きな一歩です。ファッションロスのない社会を実現するために、私たち一人ひとりができることは何かを考え、行動することが重要です。衣類に新たな命を吹き込むこの挑戦に、多くの人が参加することを期待しています。