バリ島での越境研修が切り拓く次世代リーダー育成
近年、リーダーシップのあり方が多様化してきています。特に、国際競争が激化する中で、柔軟性を持ったグローバルリーダーが求められています。そんな中、一般社団法人Earth Companyの取り組みとして、2025年2月3日から7日までの5日間、パナソニックグループの若手メンバー14名を対象に、インドネシア・バリ島での「海外越境学習」が実施されました。このプログラムは、参加者に異文化環境での深い自己探求を促し、リーダーとしての資質を育むことを目指しています。
日本のリーダー育成に「越境体験」が必要な理由
従来のリーダーシップ研修は、主に国内のビジネス環境に依存していたため、限られた視点からのスキル開発が中心でした。しかし、グローバル化が進む現代においては、多様な価値観や文化が交錯する場でのリーダーシップが求められています。このプログラムでは、以下の3つの重要なポイントが強調されました。
1.
型にはまらないリーダー像の探求:バリ島では現地のリーダーとの対話を通じて、リーダーシップの多様性を理解することが重要視されました。
2.
心理的安全性を確保した環境での深い対話:参加者はお互いに心を開き、本音で語り合うことで固定観念を壊す機会を得ました。
3.
非日常体験を通じた自己発見:自然環境の中で自己を見つめ直す時間が設けられ、自己成長を促進しました。
Earth Companyならではの価値提供
Earth Companyは、参加者がリーダーシップに対する新たな視点を得られるよう、以下の3つの要素を重視しています。
1. グローバル×ローカルリーダーとの対話
参加者は、バリ島の起業家やNPOのリーダー、伝統文化の保護活動を行う方々と対話することで、異なる背景や経験から学び、日本のビジネスリーダーシップとは一線を画す視点を得ることができました。この深い対話が、リーダーシップに決まりがないことを実感させてくれました。
2. 心理的安全性のある空間での挑戦
越境研修では「何を言っても否定されない場」を整えることが重視されたため、参加者は肩書きや役職を超えて互いに意見を交わし、安心して自らの挑戦を進められる環境が提供されました。
3. 自然環境での思考を深める時間
バリ島の静かな自然の中で、自己の内面を振り返るための時間が設けられました。ワークショップやリフレクションを通じて、参加者は本当に求めるリーダー像を具体化しました。
実際の成果と参加者の声
このプログラムの成果は、研修前後のアンケート結果にも表れています。参加者は、他の同僚にこのプログラムをどれほど勧めるかを尋ねられ、平均で9.57点の高評価を獲得しました。
参加者の一人はこう語ります。「この越境プログラムでは素晴らしいリーダーシップの物語に触れ、自分の境界を超えて成長する機会を得ました。」また別の参加者は、「自分の求めるリーダー像を理解するための深い内省の機会となりました。」と感想を述べています。
企業における意義
パナソニックの人材育成担当である川久保葉月さんは、「この研修により、自分らしいリーダー像の模索ができたと感じています。日本では得られない貴重な経験がここにあります」と語っています。
今後の展開
Earth Companyは、この成功を基に、今後もグローバル時代に即した次世代リーダーの育成を支援するプログラムを拡充していく方針です。リーダーに必要な視点や経験を提供する越境研修は、未来のリーダー育成において重要な役割を果たしていくことでしょう。