デジタル技術で進化する埋蔵文化財調査の新たな手法

デジタル技術で進化する埋蔵文化財調査の新たな手法



埋蔵文化財の調査において、技術革新が新たな局面を迎えています。特に、航空レーザー点群データや高解像度の立体地図は、従来の調査方法に比べて格段に効率的で精度が高い手法として注目されています。2023年1月には、公益社団法人日本文化財保護協会によって主催される技術研修「デジタル時代の遺跡踏査」が開催され、参加者たちは最新の技術を学ぶ機会を得ることができます。

この取り組みは、特に能登半島地震の復興事業に伴い、埋蔵文化財の調査にを重視するものであり、国土交通省から得た航空レーザー点群データを用いた手法が中心となります。この新しい方法では、画像解析によって未確認の遺跡を特定し、現地の踏査を行った後、高精度のGPSを活用して位置情報を記録します。これにより、迅速かつ正確に遺跡地図を作成することが可能となります。

埋蔵文化財調査の新手法


このデジタル技術を活用した遺跡踏査は、以下の手順で行われます:
1. データ収集:航空レーザー点群データや赤色立体地図を画像解析し、古墳や城郭等を検出。
2. 未発見遺跡の特定:検出したデータをもとに、石川県から提供される遺跡地図データと重ね合わせ、未登録の遺跡の可能性を探る。
3. 現地踏査:解析結果を持って現地踏査を行い、得られた情報をスマートフォンやタブレットで整理。高精度GNSS技術で位置合わせを行なう。
4. 結果の整理:現場で得た遺構や遺跡の記録を高精度な3Dデータとして整理し、迅速に遺跡地図へ反映させる。

これらの手順を用いることにより、従来に比べ調査の効率が大幅に向上し、より多くの情報を短期間で収集できるようになります。これにより復興事業における調査件数の増加にも柔軟に対応できると期待されています。

技術研修の詳細


この技術研修は、以下の日程で開催されます:
  • - 日時:令和8年1月26日(月)にセミナー・ワークショップ、1月27日(火)に現地実習を行う。
  • - 講師:高田祐一氏(国立文化財機構奈良文化財研究所文化財情報研究室主任研究員)
  • - 場所:石川県地場産業振興センター新館、現地実習は志賀町の千浦二子塚古墳群。

参加を希望する方は、日本文化財保護協会の公式サイトから申し込みが可能です。これにより、最前線の技術を学び、文化財保護に寄与する能力を身に付けることができます。

社会的意義と文化財保護の重要性


デジタル技術を駆使して行なわれるこの調査方法は、ただ効率化や精度向上に貢献するだけではなく、埋蔵文化財の保護という重要な目的にもつながります。広域での事前把握が可能になり、必要なリソースの適正な配分が容易になることで、今後の埋蔵文化財保護において大きな進展が期待されます。文化財の保護は、我々の文化的遺産を守る上で欠かせないものであり、これを担う組織として日本文化財保護協会は、その役割を果たすべく日々活動しています。

会社情報

会社名
公益社団法人日本文化財保護協会
住所
東京都中央区日本橋富沢町10-13-301
電話番号
03-6206-2190

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