NEXCOの次世代施工管理ソフトウェア試行工事
一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)は、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の3社が推進する「施工管理ソフトウェアを用いた出来形管理」の試行工事に対応するソフトウェアを提供することを発表しました。この新しい取り組みでは、2024年の10月から始まる試行工事に向けて、各他社の製品が導入される予定です。
施工管理の省力化へ向けた取り組み
この取り組みの大きな目的は、施工管理の省力化です。従来、NEXCOが発注した施工者は、コンクリート施工管理要領に基づいたさまざまな出来形調書を作成してきました。これにより、工種や測定地点ごとに異なる形式の出来形調書が必要で、システム化の面で課題がありました。そこで、今回の計画では、出来形調書の形式を整理し、標準化を図ることにより、施工者の業務の効率化を目的としています。
新しい出来形調書の標準化
本試行においては、コンクリート工事に関連する出来形調書が標準化され、より使いやすくなることが期待されています。この標準化により、ソフトウェアベンダーが開発した製品への組み込みも容易となり、施工者が提出する書類の数を大幅に減少させることができる見込みです。
特にJ-COMSIAの会員企業からは、この試行に対応する6つのソフトウェア製品が提供されます。それにより、各施工者は業務のさらなる効率化が可能となります。
J-COMSIAが提供する対応製品
以下の製品が、NEXCOの試行工事に対応しています:
1.
株式会社建設システム -
出来形管理システム
2.
株式会社建設システム -
出来形管理クラウド
3.
福井コンピュータ株式会社 -
EX-TREND武蔵
4.
株式会社MetaMoJi -
eYACHO
5.
株式会社ワイズ -
出来形マネージャ
これらの製品は、各社のニーズに応じて施工管理をより効率的にサポートします。
今後の展望
J-COMSIAはこの試行工事に参加し、今後の工種拡大に合わせて製品の改良を進める方針です。また、NEXCOとの協議を通じて、施工管理のデジタル化提案を行い、更なる技術革新を推進していく予定です。この取り組みは、日本国内の建設業の効率化に寄与することが期待されています。
施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)は、建設分野のソフトウェアを活用して業務の効率化と高度化を目指し、情報提供や研究開発を行っています。これにより、建設技術の向上を図り、国民生活の向上や経済の活性化に貢献することを目指しています。
詳しくは公式サイトをご覧ください:
J-COMSIA