生成AIを駆使した探求学習で高校教育の新時代を切り拓く
2025年2月、函館工業高等学校では、株式会社TENHOの支援を受けて生成AIを活用した探求学習が行われました。この取り組みは文部科学省の「DXハイスクール」に採択されており、生徒が論理的思考や問題解決能力を養うことを目指しています。
授業の目的
今回の授業は「質の高い探求学習で創造的な思考力を身につける」ことをゴールとしています。生徒は生成AIを使用して自らの課題を発見し、それに対する解決策を考えるプロセスを経験しました。生成AIツールを利用することで、各自の理解を深めるだけでなく、学び合う環境も形成されました。
対象学科と受講生
授業の対象となったのは、以下の5つの学科に属する1年生たちです。
- - 電気情報工学科
- - 建築科
- - 電子機械科
- - 環境土木科
- - 工業化学科
これらの学科に所属する生徒たちが、オンラインと対面の両方で授業に参加しました。
授業内容の詳細
オンライン授業(第1回・第2回)
授業は全4回にわたり、最初の2回はオンライン形式で実施されました。
- - テーマ: 生成AIの基礎とChatGPTハンズオン学習、生成AIを活用したレポート作成
- - 内容:
- 生成AIの仕組みや活用法についてのレクチャー
- ChatGPTを操作する中で、プロンプト作成のテクニックを実践
- 探求学習のレポート作成にAIを活用する体験
対面授業(第3回・第4回)
続いて、3月には対面授業が行われました。
- - テーマ: 生成AIを用いて自身の苦手教科を特定する、苦手教科を克服する
- - 内容:
- AIとの対話を通じて自己分析を行い、苦手分野を特定
- 苦手教科克服のための学習方法を生成AIと共に設計
- 自律的な学習姿勢を育成
生徒たちは、単なる受動的な学びではなく、AIを使うことによって自分の強みや弱みを自覚する貴重な体験を得ていました。
今後の展望
函館工業高校では、今後も教職員向けの生成AI研修を実施していく予定です。これにより、生徒だけでなく教職員もAIリテラシーを高め、学校全体でのDX化を進めることを目指します。ついには、全国の教育機関に向けた生成AIの探求学習支援も拡充していく予定です。
これからの教育環境には、AIを活用することがますます重要になってきます。TENHOは、そうした環境づくりに貢献し、生徒の創造力と問題解決力を育成する手助けを行います。
会社情報
株式会社TENHOは、「GENEサイクル」という独自の教育フレームを通じて、AI活用の研修やアプリ開発、メディア運営など多角的な支援を行っています。持続可能なデジタル人材育成を目指す彼らの取り組みは、今後も教育界に新たな風を吹き込むことでしょう。詳しい情報については、TENHOの公式サイトをチェックしてみてください。
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このような取り組みを通じて、未来の教育の形が変わりつつあることを感じさせる函館工業高校の試みは、教育業界における一つの重要なステップとなるでしょう。