東京大学市民後見人養成講座 第7期の内容
東京大学政策ビジョン研究センターが主催する「市民後見人養成講座」が、今年度も開講します。新たな受講生を募集中で、講師陣も発表され注目を集めています。昨今、一般市民が地域で後見人として活動することの重要性が増す中、本講座はその基盤を支える重要な役割を果たしています。
市民後見人養成講座の背景
この講座は、2000年の介護保険制度導入に伴い、成年後見制度がスタートしたことを受けて開講されました。成年後見制度は、高齢者や認知症、知的・精神的障がいを抱える方々を支援する目的で設けられていますが、制度自体の認知度や手続きの煩雑さから利用が進まない現状がありました。そのため、講座は制度の普及と市民参加の促進を目指しています。
第7期の講師陣
今年の講師陣には、著名な専門家が集結しました。以下にその一部を紹介します。
1.
森田朗
- 社会保障・人口問題研究所所長であり、東京大学名誉教授です。講義では日本の高齢社会の現状について詳しく解説します。
2.
牧野篤
- 東京大学大学院教育学研究科の教授として、地域づくりや生涯教育に関する研究を行っています。超高齢化社会における地域の在り方についての講義を担当します。
3.
秋下雅弘
- 医学系の専門家として、高齢者の健康問題についての研究が進んでいます。老化や疾患について医学的観点からの内容が期待されます。
4.
齋藤修一
- 品川区社会福祉協議会での豊富な実務経験を持つ後見の第一人者です。市民後見の役割や期待される人物像について話します。
充実したカリキュラム
この講座では、以下のような多様な科目が用意されています。
- - 日本の高齢社会
- - 市民後見概論
- - 法定後見制度
- - 任意後見制度
- - 高齢者及び認知症の理解
- - 知的・精神障がいの理解
- - 市民後見NPOの役割
また、各講義は専門的な知識だけではなく、実務に則した内容となっており、受講生が地域での活動に役立てるような形になっています。グループワークなどの実践的なセッションも盛り込まれる予定です。
受講の申し込み
第7期の講座は2014年8月30日から開始されます。過去6期で約2300名が修了し、多くの市民後見NPO法人が誕生しています。今年も新しい市民後見人が地域社会に貢献することが期待されています。
興味のある方は、以下のリンクより詳細情報を確認し、申し込みを行ってください。
本プログラムに参加することで、今後の高齢化社会と向き合う力を身につけ、より良い地域社会の構築に貢献できることを願っています。
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