テイ・エス テック、エコプロ2018に出展
2018年12月6日から8日まで東京ビッグサイトで開催された展示会「エコプロ2018」において、テイ・エス テック株式会社が新しい自動車部品の試作品を披露しました。この試作品は、植物由来のセルロースナノファイバー(CNF)を活用しており、環境に優しい素材の特性を最大限に活かしています。
CNF強化樹脂の特性
CNF強化樹脂は、剛性に優れた特徴を持つ一方で、脆さも併せ持つ素材です。これまで成形が難しいとされていましたが、当社の取り組みにより、ポリプロピレンに10%のCNFを添加することで、従来のドアトリムに比べて17%の軽量化を実現しました。この結果、板厚が2.0mmから1.5mmに薄肉化され、自動車部品としての新たな可能性を示しました。
環境への配慮
セルロースナノファイバーは、森林資源を活用できる再生可能な素材であり、鉄鋼に比べて5倍の強度を保ちながら、軽量性にも優れています。これは日本の資源環境においても重要な利点です。この素材を自動車に導入することにより、燃費の向上や環境負荷の低減が期待されています。
プロジェクトの今後
テイ・エス テックグループは、今回のプロジェクトを通じて、さらなる課題を克服し、実用化に向けた試行を続けます。特に耐衝撃性に関する評価を進めており、早期の市場投入を目指しています。未来の自動車産業において、エコで革新的な技術が求められる中、同社はそのリーダーシップを発揮することを目指しています。
企業の使命
テイ・エス テックは、産学官のコラボレーションを通じて、新たな価値を創造し続ける企業です。「喜ばれる企業」として、世界中に喜びを届ける商品を提供していく方針です。これからの活動にも期待が寄せられています。
会社概要
テイ・エス テック株式会社は、四輪車や二輪車用のシートおよび内装品、樹脂部品の製造・販売を行っており、1960年の設立以来、技術革新によって成長を続けています。本社は埼玉県朝霞市に位置し、証券コードは7313です。詳細は
公式サイトをご覧ください。
まとめ
エコプロ2018でのテイ・エス テックの展示は、環境に配慮した自動車部品の革新を示すものであり、将来的な市場への影響が期待されます。これからも持続可能な技術の進展に注目が集まります。