フクダハウジング、セーフィーのクラウドカメラで業務効率を向上
フクダハウジング株式会社(新潟県新潟市)が、セーフィー株式会社(東京都品川区)が提供するクラウド録画カメラ「Safie GO 360」と「Safie Pocket2 Plus」を採用し、現場の遠隔巡視を実施しています。この取り組みは、建設業界における労働災害の防止や業務の効率化を目指しており、特に2024年以降の労働時間に関する新しい規制を考慮した戦略的な進展となっています。
導入背景と課題
日本の建設業界は、労働力不足が深刻化してきています。2040年までに働き手が今の約80%に減少するという予測が現実味を帯びる中、フクダハウジングは現場監督が1名で抱える棟数が増加し、業務の効率化が急務となっています。特に「2024年問題」とされる、時間外労働に対する厳しい罰則が適用されることにより、これまで以上に効率的な作業体制の構築が求められています。
クラウドカメラの導入
セーフィーのクラウドカメラは、業務効率化のツールとして効果的です。「Safie GO 360」の使用により、現場の施工進捗や作業員の安全をリアルタイムで把握できるようになり、現場に足を運ぶ必要性が大幅に減少しています。これにより、以前は半日かかっていた現場訪問も短縮され、その空いた時間を他の業務に当てられるようになりました。
さらに、屋内用カメラ「Safie Pocket2 Plus」は、現場内でも簡単に設置でき、内装検査時などに活用されています。このようにして、作業の見える化が実現し、必要最低限の現場訪問に抑えられることで、業務負担が軽減されています。
改善の成果
フクダハウジングの建設課長、岩瀬清人氏は、このカメラの導入によって施工から上棟後までの作業の可視化が進み、現場訪問を最小限に抑えられたと述べています。更には、これらの録画データを施主への報告の際に活用することで、信頼性を高めることができるとしています。
遠隔巡視の意義
「遠隔巡視」は、労働安全と業務効率を両立させる新しい手法です。セーフィーが提供するカメラは、デジタル庁の推進する「アナログ規制」見直しにも対応しており、リアルタイムでの巡視を可能にしています。この取り組みは、全般的に労働時間の削減に寄与しながらも、安全面でも効果を発揮しています。
今後、フクダハウジングは録画した映像データを使った新たな付加価値サービスの開発や、新入社員などの遠隔での見守りにも活用していく方針です。これにより新たなビジネスチャンスを拓きながら、より良い労働環境の提供を目指す意向を示しています。
結論
このように、フクダハウジングがセーフィーのクラウドカメラを活用することで、業務の効率化を実現しながら、安全性を確保する新たなモデルを構築しています。デジタルツールを利用して、迅速に対応する企業の姿勢は、他の業界にも大きなインパクトを与えることでしょう。今後のさらなる成功と成長が期待されます。