多胎育児シンポジウムin福岡
2024-05-24 09:00:02
「すみません」から「ありがとう」へ。多胎育児シンポジウムin FUKUOKA2024開催報告
「すみません」から「ありがとう」へ。多胎育児シンポジウムin FUKUOKA 2024開催報告
2024年7月20日、福岡市にて『多胎シンポジウムin FUKUOKA2024〜「すみません」から「ありがとう」へ~』が開催されました。このシンポジウムは、一般社団法人tatamamaが主催し、福岡県、福岡市、古賀市、FBS福岡放送の後援を得て行われた大規模なイベントです。
多胎育児を取り巻く現状と課題
近年、多胎育児を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。しかし、依然として多くの課題が残されています。
多胎児は、単胎児と比べて低出生体重児となる割合が高く、医療的ケアが必要となる可能性が高いです。さらに、多胎育児家庭では、単胎育児家庭と比べて、経済的負担や育児負担が2倍から3倍にも上ると言われています。その結果、多胎育児家庭における虐待リスクも高まっているという深刻な現状があります。
本シンポジウムでは、これらの問題点を改めて浮き彫りにし、多胎育児家庭への適切な支援の必要性を訴えるとともに、多胎育児をより良いものにするための具体的な方策について議論する場となりました。
シンポジウムの内容
当日は、多胎育児の専門家や行政関係者、そして多胎育児経験者など、多様な立場の人々が登壇しました。講演では、多胎育児の現状や課題、そして支援策について、それぞれの立場から熱のこもった議論が展開されました。
参加者からは、「多胎育児の大変さを理解してくれる人がいるというだけで、心強い」「他の多胎育児家庭と交流することで、孤独感や不安感を軽減できた」といった声が聞かれ、シンポジウムが参加者にとって大きな意味を持つものとなったことがうかがえました。
参加者からの声
シンポジウムに参加した多胎育児経験者の方からは、「専門家の方々の話を聞くことで、育児に対する不安が解消された」「他の参加者と情報交換をすることで、育児の悩みを共有し、励まし合うことができた」といった声が聞かれました。
また、多胎児を育てている当事者同士の交流は、孤立しがちな多胎育児家庭にとって貴重な機会となりました。参加者たちは、育児の悩みや喜びを共有し、互いに支え合うことで、より充実した育児生活を送るためのヒントを得ることができたようです。
まとめ
『多胎シンポジウムin FUKUOKA2024〜「すみません」から「ありがとう」へ~』は、多胎育児を取り巻く現状と課題を改めて認識させるとともに、多胎育児家庭への支援を強化していく必要性を訴える、大変意義のあるイベントとなりました。
一般社団法人tatamamaの代表理事である牛島智絵氏は、シンポジウムのコンセプトである「『すみません』から『ありがとう』へ」について、「多胎育児をする親が『すみません』と申し訳なさを感じてしまう風潮を変えたい」という強い思いを語りました。
多胎育児家庭への支援体制の充実が、社会全体にとってプラスとなることを示唆するシンポジウムでした。今後、多胎育児家庭を支える社会システムの構築が、ますます重要となるでしょう。
イベント概要
日時: 2024年7月20日(土) 13:00~15:30
場所: FFGホール(福岡銀行本店地下)
参加費: 無料
定員: 650名(車いす席7席)
主催: 一般社団法人tatamama
後援: 福岡県、福岡市、古賀市、FBS福岡放送
* Youtubeライブ配信: https://www.youtube.com/@tatamama2023
一般社団法人tatamamaについて
一般社団法人tatamamaは、「多胎児ママにやさしい街は、すべての人が暮らしやすい街」を理念に、福岡を拠点に多胎育児支援活動を展開しています。保育士や保健師の資格を持つ50名以上のサポーターが活動しており、相談会や交流会などを積極的に開催しています。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人tatamama
- 住所
- 福岡県福岡市中央区大名1-3-32ラ・コルテ大名203
- 電話番号
-
070-9050-2988