AI収穫ロボットの挑戦
2020-01-31 17:00:58

AI技術が変える農業の未来、収穫ロボットの導入と実績

AI技術がもたらす農業の革新



農業分野の抱える課題、特にたびたび取り上げられるのが高齢化と担い手不足です。日本の農業者の平均年齢は67歳に達し、若者の農業離れが深刻化しています。そのため、効率的な収穫方法の模索が急務となっています。そこで登場したのが、AIを活用した自動収穫ロボットです。

地元農家との共同開発



宮崎県児湯郡新富町の若手農家たちは、「儲かる農業研究会」を通じて、農業の効率化を図るための勉強会を定期開催しています。ここで出たアイデアを基に、JA児湯の理事も務めるピーマン農家の福山望氏とAGRISTは、収穫ロボットを jointly 開発しました。このロボットは、2020年1月から福山氏の農場で試験運用を開始しました。

新しい収穫スタイル「吊り下げ式ロボット」



従来の収穫ロボットは地面を自走するスタイルであるため、圃場の不整地に翻弄され転倒するケースがありました。これに対する農家からのフィードバックを受けて、地面から吊り下げる新しいスタイルのロボットが開発されました。この「吊り下げ式ロボット」は、地面の状況に左右されず、スムーズな収穫を実現します。

国際特許の出願と今後の展望



AGRISTは、2020年1月に「ハウス等で使用し、野菜等を自動で収穫できる吊り下げ式のロボット」としてPCT国際特許を出願しました。また、このロボットは2020年春から販売が開始される予定です。農家とのコラボレーションにより、開発速度が上がり、コストを抑えたシンプルな設計が可能になっています。

収穫量の向上とコスト削減



収穫ロボットの導入により、1反あたりの収穫量が20%以上改善されることが期待されています。また、人件費に関しても50%の削減が見込まれています。さらに、収集データを解析することで病気の早期発見が可能となり、利益を最大化する手助けとなります。これにより、農家が規模を拡大しやすくなるでしょう。

持続可能な農業と地域経済の活性化



AGRISTは、自動収穫ロボットがもたらすイノベーションで生産者の収益を向上させ、持続可能な農業を実現することを目指しています。低価格でのサービス提供がなされることで、農業における新たな方向性が示され、地域経済の活性化や雇用創出にも貢献することが期待されています。

AGRIST会社概要



  • - 法人名: AGRIST株式会社
  • - 所在地: 宮崎県児湯郡新富町富田東1丁目47番地1
  • - 代表: 齋藤 潤一
  • - 設立: 2019年10月24日
  • - 資本金: 2,098万円
  • - 事業内容: 自動収穫ロボットの開発、AI事業、ソフトウェア開発
  • - ウェブサイト: AGRIST公式サイト

農業の未来を見据えた新たなアプローチは、今後ますます注目されることでしょう。このAI技術による農業革命は、地域社会と農業の持続可能性に、どのような影響を及ぼすのか、引き続き見守っていきたいところです。

会社情報

会社名
AGRIST株式会社
住所
宮崎県児湯郡新富町富田東1丁目47番地1新富アグリバレー
電話番号

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