リーガルテック社、技術データルームの機能強化を発表
リーガルテック株式会社(東京都港区)は、企業が保有する研究ノートや技術資料、開発仕様書など、機密性の高い技術文書を安全に管理・共有するための技術データルーム「リーガルテックVDR」の機能を拡充したと発表しました。近年、無形資産が企業価値において重要な位置を占めるようになったことから、同社はこの機能強化に取り組んでいます。
背景
企業にとって、研究開発部門や技術部門が日々生成する技術文書は非常に重要な無形資産です。しかし、従来これらの文書は各部門に分散して保存されることが多く、安全なアクセス管理が十分に行われていない場合も少なくありませんでした。さらに、共同開発や社外連携が増加する中で、技術情報の安全な授受およびログ管理ができる体制が求められるようになっています。
そのため、近年では無形資産を管理・運用するためのデータルーム(VDR)が、M&Aだけでなく、研究開発や技術連携の基盤としても重要性を増しています。リーガルテック社では、このような環境変化に対応し、技術データルームの機能を強化することにより、企業内外の技術情報の円滑な流通を支える仕組みを提供していきます。
発表内容
今回の発表では、リーガルテックVDRにおける技術文書の共有機能が大幅に拡充され、企業の技術情報管理をより効率的に支援するとしています。この強化は、従来の権限管理やログ監査だけでなく、新たに発明創出プロセスや技術分析プロセスと連携した新しい運用モデルを実装している点が特徴です。特に、以下の3製品との連携が強化されました。
技術文書や安全資料、共同開発向けデータなどを安全に保管・共有し、アクセス権管理やログを一元管理します。
発明候補資料をVDR上で共有し、発明検討プロセスを部門横断で実施可能にします。
分析レポートや技術比較資料をVDR内で管理し、事業部、研究部、知財部の協力を促します。
サービス/機能の主な特徴
技術文書の安全な共有と管理を実現するリーガルテックVDRでは、以下の観点から機能が強化されています。
- - 社内外の共同開発プロジェクトに対応した権限設定
- - アクセスログおよび閲覧履歴の一元管理
- - 技術資料のバージョン管理
- - 大量データの安全な授受
また、発明創出や技術分析との連携強化も図られています。
- - IPGeniusによる発明候補資料をVDRで共有し、審査プロセスを効率化
- - MyTokkyo.Aiによる分析レポートの保管・参照
- - 技術企画、知財、開発部門の情報断絶を解消
共同開発・社外連携の高度化
本機能の強化により、パートナー企業との共同開発や社外連携も円滑に進められるようになります。具体的には、NDAのもとで安全にデータを共有できる環境が整います。さらに、各研究プロジェクトごとにアクセス権を設定できることで、よりきめ細やかな管理が可能です。
想定利用シーンと導入効果
この技術データルームが用いることで、
- - 共同開発プロジェクトにおける技術資料の共有
- - 研究部門、事業部、知財部の間でのレビュー体制の構築
- - M&Aにおける技術デューデリジェンス
- - パートナー企業との仕様書や図面の安全授受
- - 発明創出や特許分析と連動した技術ドキュメント管理
これらが実現される見込みです。導入の結果、技術情報の安全な流通が確立され、共同開発や内部連携の効率化、技術情報管理の透明性向上が期待されています。
事業インパクト
技術情報の安全な管理および共有は製造業や研究機関、IT企業にとって共通の課題であり、リーガルテック社のVDR強化により、同社の発明創出・分析基盤との連携利用が進むことが期待されます。これにより、企業全体の技術情報管理の利用範囲が拡大し、技術情報の蓄積が進行することでAI分析精度の向上や製品間シナジーも見込まれます。
今後の展開
リーガルテック社は技術データルームを企業の無形資産の流通基盤として位置づけ、業界ごとの技術文書テンプレートや共同開発向けのワークフロー整備を進める方針です。また、IPGeniusおよびMyTokkyo.Aiとの統合モデルをさらに拡大し、発明創出から技術分析、文書共有までを一体で扱う運用基盤を強化していく予定です。
会社概要
- - 会社名:リーガルテック株式会社
- - 設立:2021年3月
- - 資本金:3億7,900万円(資本準備金含む)
- - 代表取締役社長:平井 智之
- - 所在地:東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
- - URL:リーガルテック株式会社
- - 事業概要:
- 発明創出プラットフォーム「IPGenius」
- 特許・技術分析プラットフォーム「MyTokkyo.Ai」
- 技術情報共有データルーム「リーガルテックVDR」