絵本づくりが叶える子どもたちの夢
2026年7月30日、NIJIN高等学院とNIJINアカデミーの小中高生4名が参加した「プロから学ぶ 絵本づくり講座」の第2回が、オンライン形式で行われました。この講座は、外出に対する緊張感を持つ高校生が「絵本をつくって、人を喜ばせたい」という一言から始まりました。その想いが実現し、小学生から高校生までが参加する全6回のプロジェクトへと変貌を遂げました。
講師とテーマ
前回に引き続き、絵本専門出版社の株式会社集文社代表取締役である早川裕氏が講師を担当。第2回のテーマは「絵本のストーリーの作り方」であり、早川氏は子どもたちに対し、深く響く2つの問いを投げかけました。これらの問いは、彼らが自分の経験や絵本を通じて伝えたいメッセージを掘り下げるための土台となりました。
1.
「私しか体験していないことは何か?」
自身の独自性を見出すために、子どもたちがそれぞれの体験からインスピレーションを得ることの重要性を説かれました。
2.
「誰のために絵本を作りたい?」
誰に自分の物語を届けたいのかを考えることで、子どもたちは作品をより具体的に形作ることができます。
絵本創作のプロセス
1. 自分だけの体験がカギ
多くの子どもが「何を描けばいいのか分からない」との壁にぶつかりますが、早川氏は、答えが遠くにあるわけではなく、過去の経験や未だ言えなかった感情など、身近にある素材が絵本の種であると教えてくれました。
彼らの独自な体験が、誰かの心に響く絵本の素になるのです。
2. 誰かのために
「書く目的」をハッキリさせることで、物語の向かうべき方向がクリアに成ります。家族、友人、あるいはかつての自分のために書くことで、「伝えたいメッセージ」が無理なく言葉として具体化されていきます。対話の中で、子どもたちは「誰のため」に自分の物語を創りたいのか、少しずつそのビジョンを描いていきました。
3. 双方向のコミュニケーション
この講座は、一方通行のレクチャーではなく、早川氏が一人ひとりの言葉に丁寧に耳を傾ける形式が特徴です。参加者それぞれがリラックスして自分の思いを表現できるように配慮されています。このプロセスこそが、それぞれの「本当に伝えたいこと」を見出す手助けとなっています。
プロジェクトの起点
本プロジェクトの発端は、NIJIN高等学院3年のリボンさんの発言にあります。彼女は「絵本をつくって、人を喜ばせたい」という思いを持ち続け、外出時の緊張感の中にもかかわらず、情熱を胸に抱いてきました。その願いがスタッフを動かし、絵本のプロとのコネクションを生む結果となったのです。講座は全6回を予定しており、4名の学生はそれぞれのストーリーや絵を手掛けていくこととなります。
講師早川裕氏のプロフィール
株式会社集文社の代表取締役として、1983年から子どもの本に携わり、15年間にわたって全国の書店での営業を経験した早川氏。その後、2005年からは絵本の読み聞かせを行い、2014年には代表取締役に就任しました。現在では、絵本の創作全般にかかる指導にも力を注いでいます。
未来への期待
この講座は全6回で進行中。子どもたちは早川氏との対話を重ねながら、それぞれのテーマやストーリー、並びにイラストを仕上げていきます。そして最終的には自分だけのオリジナル絵本を完成させることを目指します。完成作品の発表の際には、またお知らせをする予定です。
取材のご案内
本講座に関する取材を希望される方へ、参加者や講師へのインタビュー、オンライン講座の様子の素材提供を行っています。不登校の子どもたちが「好き」を通じて社会とつながる現場をぜひ取材してください。
問い合わせ先: 株式会社NIJIN
[email protected]
株式会社NIJINの理念
「公教育を持ち運び可能に」という理念のもと、複数の教育事業を展開しているNIJINは、不登校の子どもたちが「好き」を通じて新たな社会的可能性を見出すことをミッションとしています。公式サイトもぜひ訪れてみてください。