生活者と専門家のインナーケア意識調査
ウェルビーイングブランド「Cycle.me」を運営する株式会社ドットミーは、三井物産戦略研究所や博報堂 生活者発想技術研究所、エームサービス株式会社と共同で「インナーケアに関する意識調査」を実施しました。この調査では、2,000名以上の生活者と食と栄養の専門家である管理栄養士の意識の違いを明らかにし、新しい習慣作りを促すことを目指しています。
調査の背景
インナーケアは近年、美容や健康を維持するために重要なアプローチとして注目を集めています。ドラッグストアやバラエティストアには専用のコーナーも設けられ、「内側から整える」という考え方が広がりつつある一方で、生活者の中には「続かない」や「正しい方法が分からない」と感じている人が多いのも事実です。このギャップを解消するため、一般生活者と管理栄養士に同じ質問をすることで意識の違いを比較しました。
調査の概要
アンケート調査は二つのグループで実施されました。
- - 一般生活者向け:全国の10〜60代の男女1,103名を対象に、2025年10月14日から15日の間に実施されました。
- - 管理栄養士向け:エームサービスおよび株式会社メフォス所属の栄養士1,173名を対象に、2025年9月25日から10月15日の間に実施されました。結果は、生活者が19.9%の実践率に対し、管理栄養士は43.3%という大きな差がありました。
調査結果の要点
1.
インナーケアに対する認知度の違い
生活者は「インナーケア」を美容の一環として捉えがちですが、管理栄養士は食事や栄養バランスとして認識していることが明らかになりました。一般生活者の44.6%が「インナーケア」を知っているのに対し、管理栄養士は65.7%に達しており、情報の普及に課題が残ります。
2.
インナーケアの実践内容
管理栄養士の方は、食事を意識した日常生活に取り入れている一方で、生活者は特別な行為として位置づける傾向があります。例えば、管理栄養士はごく自然に野菜を先に食べることを重視していますが、生活者は水分補給や腸内環境を意識する傾向があります。
3.
調整期間の意識の違い
高カロリーな食事に対する調整方法も異なります。生活者は短期間で調整をしようとするのに対し、管理栄養士は長期間をかけて体調に応じて調整しようとしています。この柔軟さと持続可能さが、日常的な取り入れの鍵となるでしょう。
4.
自己イメージの変化
インナーケアの実践が、自分の健康や美容に影響を与えるという意識も同調査で浮き彫りになっています。生活者も専門家も、10年後の自身の見た目や健康に違いが生じることを予測しており、他者からの評価だけでなく自己満足にもつながると考えています。
今後の取り組み
これらの結果を受け、特定の企業が共同でサポートを行うことが期待されています。正確でわかりやすいインナーケアに関する情報を提供し、食事を通じた習慣のサポートを強化することが計画されています。さらに、インナーケアの重要性を多くの人に浸透させるために、様々なプロジェクトとコラボレーションを行うことが必要です。
まとめ
今回の調査結果からは、生活者と管理栄養士の間の意識のギャップが明確に示されました。このギャップを埋めるためには、お互いの理解を深め、日常的に簡単に取り入れられるインナーケアの方法を広めていくことが求められます。今後の取り組みに期待が寄せられています。