ペーパーレス化推進の新たな試み
codeless technology株式会社(以下、codeless社)が、滋賀県守山市で実施するペーパーレス化の実証実験に参加することが発表されました。この実験では、同社の提供するシステム「そのままDX」(旧名Photolize)を活用し、自治体のデジタルトランスフォーメーションを促進します。
守山市の課題と実証実験の目的
守山市では、依然として多くの事業所が紙ベースの事務処理やデータ保管を行っており、これが業務上の負担となっています。この現状を踏まえ、守山市とcodeless社は協力し、「そのままDX」を用いたペーパーレス化の取り組みを実証することに決定しました。「そのままDX」は、既存の紙書類をデジタル化し、PCやタブレットから簡単に手続きを行うことを可能にするシステムです。これにより、事務処理の時間や手間を大幅に削減できる見込みです。
期待されるメリット
この実証実験には、いくつかの期待される効果があります:
- - 利便性の向上:オンラインでの手続きが可能になり、時間や場所にとらわれずに迅速な対応が実現します。
- - 時間の節約:デジタル化により、業務にかかる時間が大幅に短縮されます。
- - 精度と正確性の向上:必須項目や入力形式の強制により、手書きミスを防ぎ、書類の正確性が向上します。
- - 環境保護:ペーパーレス推進により紙の使用量が減り、印刷コストの削減や環境にも貢献します。
実証実験後の展開計画
実証実験が成功裏に終わった際、codeless社は守山市での事業を本格展開する計画です。具体的な施策としては:
- - 地域パートナーシップの強化:自治体や支援機関との連携をより一層深め、地域固有のニーズに応じたサービスを提供します。
- - マーケティングの強化:実証実験の成功をアピールし、守山市内での認知度を高め、他の行政分野や企業へと波及させる狙いです。
- - サービスの拡充:実験の成果を基に、新たな機能開発やカスタマイズオプションの提供も視野に入れ、広範囲にわたる業界やユースケースに対応します。
- - 地域経済への貢献:守山市内に支店を設立し、地域経済の活性化や雇用創出を図ります。
これらの取り組みを通じて、守山市全体のデジタル化を前進させ、より住みやすい地域づくりに寄与することを目指します。
今後の展望
codeless社は守山市での成功を契機に、さらなる展開を計画しています。全国の自治体や公共サービス機関への「そのままDX」の導入を進める予定で、金融機関や病院、ライフラインサービス等の分野にも適用を目指しています。
また、中小企業向けサービスにも力を入れ、地域経済の発展に寄与していく意向です。これにより、日本国内だけでなく、国際的にも同社の技術の影響力を拡大していくことが期待されます。
守山市市長のコメント
dxc市長の森中高史氏は、守山市が「起業家の集まるまち」をテーマに進めてきた起業支援の取り組みについて触れ、その中でcodeless社の実証実験が地域課題解決に資すると期待を寄せています。市長は、全行政手続きをスマホで完結することを目指し、codeless社のペーパーレス化の取り組みが重要な一歩になると述べています。
codeless technology株式会社のミッション
代表取締役の猿谷吉行氏は、「Make it Easy」をミッションに掲げ、誰でも簡単に利用できるシステムの提供を通じて業務負担の軽減を目指しています。守山市での実証実験を契機に、全国的な展開を視野に入れており、その影響力が広がることを期待しています。
codeless technology株式会社の概要
codeless technology株式会社は、東京都千代田区に本社を置く企業で、2020年に設立。ペーパーレス化を実現する「そのままDX」を開発し、多くの業務の効率化を図っています。将来的には、国際的な影響力拡大も見据え、様々な業種への展開を計画しています。