無縁と過剰接続に立ち向かうロングコース
日本の社会が抱える「無縁」と「過剰接続」の問題をテーマにしたロングコースが、2026年1月から3月にかけて開催される。このコースは、通常の学びの枠を超え、参加者が自身の人生や社会とのつながりを深く見つめ直す機会を提供する。運営は、北海道東川町の「School for Life Compath」だ。
Compathは、北欧にルーツを持つ成人教育機関フォルケホイスコーレからインスパイアを受けて設立された。ここでは、参加者が自らのキャリアや社会への理解を再考するための場を設けている。今回のロングコースは、オンライン授業と実地学習を組み合わせ、学びの過程を豊かにする試みである。
コース概要
このロングコースは、以下の日程で開催される予定だ。
- - オンライン授業:2026年1月17日(土)〜2月28日(土)(全8回)
- - 東川町での共同生活:2026年3月2日(月)〜3月29日(日)
このプログラムに参加することで、自分自身や他者、そして社会とのつながりを問い直すことができる。特に現代では、AIが相談相手となり、ユーザーは簡単に他者との接触ができる一方で、人間関係が希薄になりがちだ。このような時代背景を踏まえた上で参加者は、自身がどんなつながりの中で生きているのか、そして、これからどのようなつながりを築いていきたいのかを共に考え、探求していく。
講師陣の紹介
ロングコースの対話とインプットを担う講師陣には、各分野で活躍する4人が選ばれている。
- 授業名:「主権は人間だけに与えられたものなのか? -自分と世界の見方を問い直す-」
- 授業名:「デンマークから学ぶ、日常でデモクラシーを実践するには?」
- - 安斎勇樹氏(株式会社MIMIGURI Co-CEO/東京大学大学院客員研究員):
- 授業名:「自分の衝動を大事にする、探究型の生き方とは?」
- 授業名:「つながりを大事にする営みのつくり方とは? -国分寺での実践から-」
参加に関する情報
このロングコースには、全参加者16名が募集される。参加方法は、オンライン授業のみもしくはオンライン授業+2泊3日の東川町ショート滞在(1/23-25)から選択可能。申込締切は、2026年1月14日(水)の23:59まで。
共同生活を通じた学び
東川町での4週間の共同生活では、異なるバックグラウンドを持つ仲間たちと共に過ごすことで、価値観の違いを認め合い、それに基づいた居心地の良い選択を対話しながら模索する。これは、現実社会でのデモクラシーを実践する貴重な機会である。
参加者は、自然豊かな東川町とそのコミュニティに触れながら、自分たちの生活や仕事の中で「つながり」を育む方法を探究することになる。この過程を通じて、社会や他の生き物とのつながりを再考し、より深い理解につなげていくのだ。
最後に
このロングコースは、単なる学びの場ではなく、参加者それぞれが自己の問いを深め、他者とともに成長できる場でもある。興味がある方は、ぜひお早めに申し込んでほしい。Compathの理念に基づいたこの貴重な体験が、人生の新たな発見へと導いてくれるに違いない。具体的なプログラム詳細や参加費は、公式サイトで確認可能だ。