マクサスが進める新しいリユース支援プログラム
リユース事業を手掛ける株式会社マクサスは、B2B企業向けの支援プログラム「買取ビジネスの窓口」の先行検証を行い、その成果を発表しました。これによると、1週間という短期間で営業利益100万円、粗利益約170万円を記録するという成果が得られました。
背景と課題
アパレルを中心としたBtoB買取モデルは長いサイクルが必要です。具体的には仕入れから始まり、検品、在庫管理、卸売または自社ECによる販売、入金といった流れがあらゆる企業の大きな課題となっています。この流れに従うことで、原価や在庫、キャッシュの圧迫が常態化します。
多くの企業が月次PLで黒字を維持していても、在庫圧縮の遅れや販路の季節変動、長期化した入金サイトによって、資金繰りが厳しくなることは避けられません。出張買取や訪問査定を行う場合でも、人的な営業が不可欠であり、その教育コストと結果的な歩留まりの低下が資金を圧迫する要因です。
そのため、マクサスは新たな催事(出張査定会)イベントを導入し、イベントに来場する理由を事前に設計しました。これは、誘導するための案内状やPOPを利用し、参加者が来場する理由を明確にすることで、単に値引き戦略に依存しない集客手法を構築しました。
催事の利点
催事の主な利点は、来場者を事前に理論的に絞り込むことが可能で、客層のゲインをしっかり見込める点です。年齢層や居住地域、また保有している商品カテゴリーによってターゲットを特定し、来場者の単価、滞在時間が計算しやすくなります。
また、商品の特性ごとに想定価格の設計を行い、営業のトークや査定を一貫性を持たせて行うことで、流れをスムーズに保つことができます。さらに、会場設定にかかる費用を最小限に抑え、短期間での回収が見込めます。
今回のパイロットは、BtoBアパレル企業のネットワークに新しい枠組みを導入することを目的としており、具体的に催事ブランドの迅速な設置を実現しました。これにより、営業の負担を軽減しつつ集客力を強化できるように設計されています。
集客の見通し
集客の道筋は、既存の訪問営業から脱却し、準備された環境を持つことで営業スキルに依存しない運営が可能になります。また、企業が持つ優れた素材をターゲットに合った切り口で生かすことができるため、宣伝費の削減も期待できます。
初日の運営にはマクサスの営業が現地に同伴し、初動のトレーニングやトークの微調整を行って結果的に運営をスムーズに進められる仕組みになっているのも魅力的です。事後の反省をもとに成功条件を明確にし、次回の運営に利用できるように設計されています。
今後の展開
今後、マクサスは媒体の反復頻度やKPIを整備しつつ、キャッシュに直結する仕組みづくりを充実させていく予定です。この取り組みは、BtoBアパレル企業が抱える課題の解決に向けた大きな一歩と言えるでしょう。
最後に
マクサスの「買取ビジネスの窓口」は、あらゆる企業の新たな収益の流れを生み出す場となるポテンシャルを秘めています。今後の展開に期待が高まる中、業界の変革に寄与していくことが求められています。