東京大学の新たな挑戦を支えるSoilの取り組み
公益財団法人Soilは、社会起業家の裾野を広げるために、東京大学産学協創推進本部と協力し、新たな試みを実施しました。今回は、社会課題の解決を目指す学部生や大学院生を対象に、2日間の「課題解決のための社会起業」ワークショップが開催されました。参加した学生の中から審査を経て、5名には各100万円の資金助成と3ヶ月のメンタリングが提供されます。
非営利スタートアップの支援
Soilは、資金が不足しがちな非営利スタートアップに対し、創業時の支援を行っています。「儲からないが意義ある」事業に取り組むチームを支援し、社会課題に挑む意欲のある人々がスタートアップを始める際の障壁を低くしたいと考えています。
今回の助成プログラム「Soil100」は、創業フェーズの起業家に最大100万円を提供することで、非営利事業への挑戦を促し、良質な社会起業の流れを築くことを目的としています。
ワークショップの内容
このワークショップは、社会課題解決の現状や事業の進め方を学ぶ機会を提供しました。参加者は一線で活躍する起業家や専門家から講義を受けた後、問題解決のためのプランを練り、相互に発表とフィードバックを行いました。33名の学生が積極的に参加し、それぞれの視点から社会課題にアプローチしました。
講師陣
- - 河合 将樹氏(株式会社UNERI 代表取締役社長)
- - 慎 泰俊氏(五常・アンド・カンパニー株式会社 代表執行役)
- - 伊藤 豊氏(ルビ財団 代表理事 / スローガン株式会社創業者 / 公益財団法人Soil アドバイザー)
- - 渡部 カンコロンゴ 清花氏(特定非営利活動法人WELgee 代表理事)
支援対象の起業家
ワークショップで選ばれた5名の起業家は、インパクトのあるアイデアと事業化を目指す意欲が評価され、以下のようなビジョンを持っています。
- - 牛丸千晶(MyEndoscope): 内視鏡治療のスキル向上を目指したトレーニングシステムの開発。
- - 江連千佳(非営利株式会社ピロウ): 科学技術によるジェンダーギャップの防止を目指すシンクタンク。
- - 勝村智樹(盆栽輸出のアフターケアサービス): 海外の盆栽愛好家に向けたサポートを提供。
- - 田中康暉(高校生シンクタンク): 高校生の探究活動を支援するプログラムの開発。
- - 西岡春菜(障害者雇用支援プログラム): ピアサポートを利用した障害者の職場定着支援。
今後の展望
Soilは今後、さらに多くの大学や企業との連携を強化し、社会課題解決を志す学生と社会人を結びつける生態系を築いていく計画です。様々なバックグラウンドを持つ人々が集まり、社会起業のチャンスが広がることを目指します。
また、国内外で活動する社会起業家をサポートし、強い意志を持つリーダーが誕生するエコシステムの構築を進めていきます。そのためには、寄付者や支援者の拡大も重要で、次世代の社会起業家が安心して挑戦できる環境を整備していきます。
公益財団法人Soilについて
- - 住所: 東京都渋谷区桜丘町7-203
- - 設立日: 2023年1月16日
- - 代表理事: 久田 哲史
- - URL: Soil Foundation