ロッテが「Lazuli PDP」を導入
株式会社ロッテが、2024年7月1日よりAI技術を駆使したクラウド型商品マスタ「Lazuli PDP」の導入を開始しました。これは、Lazuli株式会社が提供するSaaSソリューションで、ロッテの店頭在庫のデータ可視化を実現します。
マテリアリティへの取り組み
ロッテは、事業活動において重要な5つのテーマ、いわゆるマテリアリティを設定しています。特に注目されるのは「環境」分野で、食品ロスや廃棄物を2028年までに2019年度比で50%以上削減する目標を掲げています。この目標達成のために、出荷データと店舗の販売データを連携させ、商品の供給と店頭在庫を合理的に管理することが目指されています。
Lazuli PDPの機能
「Lazuli PDP」は、複数の外部データベースに点在している商品情報を統一的に管理し、利用しやすい形に整備するためのクラウドサービスです。これにより、製造業者や小売業者が持つ様々な商品マスタデータをAIによって統合し、メタタグの付与や関連付けを行います。これまでの膨大な手作業を自動化し、スムーズなデータ連携を可能にします。
データ管理の効率化
ロッテは、卸店からの出荷データやPOSデータを保有していますが、異なる名称やフォーマットによるデータの不統一が課題でした。この問題を解決するために、「Lazuli PDP」を活用し、店舗データの名称統一や整備を自動化します。これにより、データの可視化と活用がスムーズに行えるようになり、各店舗に適切な数量の商品を出荷することが実現します。
今後の展望
ロッテの取り組みは、店頭在庫の管理に革新をもたらすだけでなく、環境に対する責任を果たす方向へと進んでいきます。この新しいシステムを通じて、FLWの削減を実現し、持続可能な経営を目指しています。
また、Lazuli株式会社は、ビジネスに関わる様々な人々が容易に商品情報にアクセスできる世界を目指しています。今後も更なるDX推進を通じて、製造業や小売業におけるデータの質と効率を高めていくでしょう。
企業の背景
ロッテは、1948年の創業以来、「私たちはみなさまから愛され、信頼される、より良い製品やサービスを提供し、世界中の人々の豊かなくらしに貢献します。」という企業理念のもと、菓子やアイスの製造販売を展開しています。同様に、Lazuliは2020年に設立されたスタートアップであり、AI技術を活用して、データ活用の課題を解決することに注力しています。両社の取り組みがどのように業界を変革し、持続可能な社会の実現につながるのか、今後の動向に注目が集まっています。