新しい時代の教育支援ツール、『Q.Bank』のご紹介
カシオ計算機株式会社とそのグループ企業である株式会社Libryが、教育のICT化を支える新たなソリューションを発表しました。その名も『Libryプリント作成ツール Q.Bank』。こちらのツールは、来年3月から教育現場で利用可能になります。
教育現場の変革
近年、文部科学省が提唱した「GIGAスクール構想」やCOVID-19の影響により、教育分野におけるICT活用が一気に進展しました。特に、2月に正式に発表されたデジタル教科書の採用方針は、今後の教育のあり方に大きな影響を与えるでしょう。来年の高等学校教科書の改訂に向けて、教育は新たな局面を迎えています。
『Q.Bank』の特徴
『Q.Bank』は、異なる教科書を発行する4社の数学問題を統合し、オリジナルの試験問題や補助教材を作成するためのツールです。具体的には、実教出版、新興出版社啓林館、第一学習社、東京書籍の教材から多様な問題を選択し、編集できる機能が備わっています。これにより、今までにない形での問題作成が実現します。
特に注目すべきは、今後5年間で8万問以上の問題が収録される予定であることです。これにより、教育者は自分の授業スタイルや生徒のニーズに合わせたオリジナルのプリントを作成することができ、時間の節約にもつながります。さらに、作成した問題を他のユーザーと共有できる「問題シェア機能」も搭載されており、教育者同士の情報交換の場となるでしょう。
効率化と教育の質の向上
カシオの持つICT学習アプリ「ClassPad.net」の技術も活用され、ユーザーは数式入力などの編集機能を使って効率よく問題を制作できます。これにより、従来の煩雑なプリント作成がシンプルになり、教育者はより質の高い授業に専念できる環境が整います。
今後の展望
『Q.Bank』は今後も機能を拡充する予定で、数学以外の科目への対応も検討されています。また、全国学力調査に向けた教育システムの整備も進めており、教育現場のニーズに応じた柔軟な対応が期待されています。
イベント出展
この新しいツールは、4月に開催予定の『EDIX東京』と6月に行われる『EDIX大阪』で紹介されます。特に、デジタル庁のDXパビリオン内にブースを設置する予定で、教育現場のICT化を促進する取組みの一環として、多くの方に『Q.Bank』の魅力を伝えたいと考えています。
結論
カシオとリブリーが提供する『Q.Bank』は、教育のICT化を一層推進し、教育者と生徒にとって最適な学習環境を創出することを目指しています。これからの教育の未来に期待が高まります。今後の展開にもぜひ注目していきましょう。