エドワード・ゴーリー生誕100周年を祝う特別展
2024年に迎えるエドワード・ゴーリーの生誕100周年を記念して、特別展「エドワード・ゴーリーを巡る旅」が日本各地で順次開催されることが決定しました。また、初期の名作絵本『ウィローデールの手漕ぎ車』が2024年10月29日に発売予定です。エドワード・ゴーリーの魅力を新たに体感できる貴重な機会です。
エドワード・ゴーリーとは?
エドワード・ゴーリー(Edward Gorey)は、1925年にシカゴで生まれたアメリカの絵本作家です。彼の作品は、独特の韻を踏んだ文体とシンプルながらも深い意味を持つモノクロームの線画が特徴です。残酷な物語や倫理観を超えた不条理な世界を描いた絵本は、「大人のための絵本」として長年にわたり多くの読者を魅了してきました。彼の代表作には『ギャシュリークラムのちびっ子たち』や『不幸な子供』などがあります。
新刊『ウィローデールの手漕ぎ車』について
今回の生誕100周年に際し、河出書房新社から発売される新刊『ウィローデールの手漕ぎ車』は、ゴーリーの初期の名作です。翻訳を手がけるのは、日本でのゴーリー作品の多くを担当している訳者、柴田元幸氏。彼は作品の質の高さについて絶賛し、「ゴーリーの数ある作品の中でも最高レベルの一点」と評価しています。新作の発売を心待ちにしているファンも多いことでしょう。
特別展「エドワード・ゴーリーを巡る旅」について
展覧会は全国各地で開催される予定です。以下はその一部です:
- 会期:2024年9月14日(土)〜11月10日(日)
- URL:
奈良県立美術館
- 会期:2025年3月1日(土)〜4月6日(日)
- URL:
松阪屋美術館
- 会期:2025年4月12日(土)〜6月8日(日)(予定)
- URL:
高松市美術館
各美術館へのお問い合わせは、直接それぞれの美術館にご連絡ください。
エドワード・ゴーリーの影響
ゴーリー文庫とも呼ばれる彼の作品群は、多くのコレクターを惹きつけ続けています。また、彼の独自のスタイルは、絵本の形式を再定義し、現代の作家やアーティストにも影響を與えています。2000年にゴーリーが死去した後も、彼の作品は多くの人々に愛され続けています。
この特別展と新刊は、ゴーリー作品の魅力を再発見する絶好の機会となります。ゴーリーファンの方も、彼のスタイルに興味を持つ方も、ぜひ訪れてみてください。彼の愛らしくも不気味な世界に魅了されることでしょう。今回の展覧会は、ゴーリーの多様な作品を体験し、その息遣いを感じることができる貴重な場となるはずです。