ASAHI Accounting Robot研究所が受賞したIT賞
山形県山形市本社の株式会社ASAHI Accounting Robot研究所は、2024年12月9日に公益社団法人企業情報化協会の「2024年度IT賞」で社会課題解決領域の賞を獲得しました。この受賞は、同社が推進するデジタルトランスフォーメーション(DX)や地方におけるIT人材育成の取り組みが高く評価された結果です。
評価された取り組み
ASAHI Accounting Robot研究所が受賞に至った主要な要素は以下の通りです。
非IT人材のリスキリング
同社の源流である税理士法人あさひ会計の業務効率化プロジェクトでは、会計事務所内の業務をソフトウェア型ロボットRPA(Robotic Process Automation)を用いて効率化しました。しかし、IT企業ではないため、RPA開発に必要な専門的人材の確保が課題でした。そこで、IT未経験の社員を対象にリスキリングを実施し、デジタルスキルの向上を図ることで彼らがDX推進の中心的役割を果たせるようにしました。このノウハウを全国に広め、中小企業のDX推進に貢献している点が評価されました。
地方におけるIT人材不足の解消
ASAHI Accounting Robot研究所は山形から始まり、仙台、東京、名古屋と拠点を拡大しています。リモートワークを活用し、全国各地から人材を採用、オンラインと現地対応の支援体制を整えています。また、リスキリング事業を通じて144社、756人を対象に勉強会を開催し、184社に対するDX推進の伴走支援を行いました。この取り組みにより、地方企業の業務効率化と競争力強化を実現しています。
先見性とリーダーシップ
同社は2018年からMicrosoft社のPower Automate for desktopの全身となるWinAutomationを導入し、社内で197体の自動化ロボットが稼働しています。また、自社内で得た知識をセミナーやサポートサイトを通じて広く発信しており、RPA活用におけるリーダーとしてのポジションを確立しています。
代表のメッセージ
代表取締役の田牧大祐氏は、「当社は人とロボットが共に働く時代を創造することを使命としています。特に中小企業においては、新しいテクノロジーを活用してもらいたいと考えており、全社員が一丸となって取り組んできました」と受賞の喜びと今後の決意を語ります。これからも北海道から沖縄まで全国の企業のDX支援を進め、地域企業の活性化を目指して尽力すると述べました。
伴走型のDX支援プラン
ASAHI Accounting Robot研究所は、DX推進に向けた社員のデジタルスキル習得を目指す企業に対して、伴走型のサポートプランを提供しています。多くの企業がこのプランや実践型研修を利用し、社内でのデジタル人材の育成に成功しています。質問に無制限で応じるチャットサポートや、月に一度プロに直接指導を受けられる面談を通じて、日常的なDX推進活動を強力にサポートしています。
IT賞について
IT賞は「ITを活用した経営革新」において特に優れた企業や団体に授与されるもので、ASAHI Accounting Robot研究所はその一員として認められました。受賞式典と記念講演は2025年1月30日に東京で開催される予定です。
会社情報
ASAHI Accounting Robot研究所は、山形、仙台、東京、名古屋の拠点を持ち、RPAやAIを活用したDXソリューションの開発および導入支援を行っています。前身は税理士法人あさひ会計で、業務効率化に成功したチームが法人化して現在に至ります。今後も企業と共に、ヒトとロボットの協力による新しい働き方を築いていくことでしょう。