繋がりを大切にするアパレル業界のコミュニティ「ファショびば」
日本のアパレル業界は現在、厳しい状況に直面しています。多くの製造拠点が倒産や廃業を余儀なくされ、次世代に技術や知識を継承することが求められています。そのために、業種や年齢、性別を問わず意見交換や学び合う場が必要であるとの思いから、2023年11月に「ファショびば」というコミュニティが誕生しました。
メンバーシップと背景
「ファショびば」では、主にXを通じて知り合ったメンバーを中心に活動を開始し、アパレル業界に携わる人々のネットワークを広げています。現在のメンバーは、縫製工場の社長やセレクトショップのオーナー、フリーランスの縫製士など、多様な職種から構成されており、関西から東北まで、日本各地に参加しています。
オンラインでの交流
コミュニティ内では、Discordを活用して日常的なコミュニケーションを行い、仕事に関する疑問や質問が交換されています。また、不定期で行われるオンライン雑談会や、製造工程に関する質問スレッドなど、多くの交流の場が設けられています。メンバーは経験豊富な方々ばかりなので、質問によって得られる知識も非常に価値のあるものになっています。
繊維業界のスキルアップ
「ファショびば」では、大阪と愛媛でのミシン講習会も実施されました。これらの講習では本縫いミシンのメンテナンスや糸調子の調整法など、実践的な技術を学ぶことができました。受講者からは、普段使っているミシンに対する理解が不足していることに気が付いた、または、ミシンの動きを改めて知ることができたといったフィードバックが寄せられています。
未来に向けた取り組み
発起メンバーは、アパレル生産における知識とスキルの不足を実感し、特に工場同士の横の交流が欠けていることを痛感しています。現状では、日本の多くのメーカーや工場が廃業している中、個人や小規模の工場の限界も感じざるを得ません。そこで、今後は知識や経験を共有し合うことでコミュニティ全体を高めていくことを目指します。
「ファショびば」での仲間作りや交流を通じて、アパレルの未来を共に築いていく仲間を広く募集中です。特に、製造業において悩みを抱える方や、スキルアップを目指す方の参加を歓迎します。ぜひご参加いただき、一緒にアパレル業界の未来を盛り上げていきましょう。
ファショびばの会員登録はこちらから
発起メンバーの紹介
- - 二宮猛(合同会社swingby代表): アパレル生産管理と工場責任者の経験を活かし、アパレル生産の知識を広める活動をしています。
- - 小橋正巳(モードこばし代表): 縫製現場の視点を重視し、YouTubeで役立つ知識を発信しています。
- - 橋岡武志(プリーツLabo代表): 特殊ミシンに特化した工場を運営し、知識共有に努めています。
このような時代だからこそ、みんなで助け合い、知識を共有し、前に進んでいける場が必要です。