I-PEX、新たなEVバッテリーリユース工場を福岡に開設
I-PEX株式会社は、福岡県大野城市に位置する「大野城工場 第2棟」を改修し、使用済み電気自動車(EV)バッテリーを活用した蓄電池システム「RENERATH」の製造拠点として、2025年6月より稼働することを発表しました。この新工場は、環境に優しいエネルギーソリューションを提供するための重要なステップとなります。
開所式を盛大に開催
2025年5月30日には、開所式が行われ、多くの関係者が集まりました。I-PEXの小西玲仁社長の挨拶に続き、福岡県や各企業の代表者からも祝福の言葉が寄せられました。式典ではテープカットが行われ、工場内の見学も実施されました。
リユースを通じた地域貢献
新設された工場は、使用済みEVバッテリーを「バッテリーパック解体」「モジュール検査」「蓄電池組み立て」まで行う一連の製造プロセスを担うことになります。I-PEXはこの取り組みを通じて、福岡県を中心にリユースやリサイクルを推進し、資源循環の進展に貢献することを目指しています。このような資源循環型社会の実現は、地球環境への影響を軽減し、持続可能な未来を形作るために重要な役割を果たします。
蓄電池システム「RENERATH」について
I-PEXが提供する「RENERATH」は、リユースされたEVバッテリーを活用した革新的な蓄電池システムシリーズです。この製品は、IoT技術と組み合わせることでより安心、安全なエネルギー供給を目指しています。2025年6月の展開開始時点では、定置型、可搬型、キャリー型、ポータブル蓄電池、そしてソーラー街灯の5つの製品が予定されています。
新工場の概要
「大野城工場 第2棟」は784.44平方メートルの面積を持ち、鉄骨造の2階建てで、蓄電池システムの製造専用に設計されています。工場の改修には4,000万円が投じられ、2024年8月に着工、丸一年後の2025年6月には稼働する見込みです。
I-PEX株式会社の事業内容
I-PEXは、1963年に設立された企業で、精密金型の製造からスタートしました。現在では、コネクタやエネルギーソリューション、製造受託、金型・設備、MEMSファウンドリなど、5つの事業分野で国際的な展開を図っています。彼らの使命は、「ものづくりソリューションエキスパート」として、次世代テクノロジーを活用し、さまざまな価値を提供することです。
これからのI-PEXは、福岡の地を拠点に、環境に優しいエネルギーソリューションの展開を加速させ、地域社会との共生を図っていくことでしょう。今後の活躍に期待が寄せられます。