一橋大学が三井住友銀行と連携しデータサイエンス教育を強化

一橋大学と三井住友銀行の産学連携プロジェクト



近年、データサイエンスの重要性がますます高まる中、一橋大学は新たな教育プログラムを導入します。このプログラムは、三井住友銀行と日本総合研究所と連携して、実践的な学びを提供することを目的としたものです。この産学連携によるPBL(Project-Based Learning)演習は、2025年度から一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部で開講されます。

産学連携の目的と背景


一橋大学は2023年度にソーシャル・データサイエンス学部を新設し、技術革新と社会変化に対応できる人材を育成することを目指しています。この背景には、データサイエンスと社会科学の融合による課題解決能力の重要性があると言えるでしょう。今回の産学連携によるPBL演習は、次世代のデータサイエンティストを育成するために、三井住友銀行と日本総研が協力し実施するものです。

三井住友銀行は、顧客データを活用したビジネス課題解決をテーマに、データサイエンティストを講師として派遣し、実際の業務フローの中でのデータ活用方法を実践的に学ぶ場を提供します。このプログラムは、学生たちにとって業界の実態を深く理解し、自身のスキルを磨く貴重な機会となるでしょう。

プライバシー保護の技術


演習で使用される顧客データは、個人情報が特定されないように、合成データ生成技術を用いて提供されます。この技術は、プライバシー保護のための先端技術であり、日本総研の専門チームによって実施されます。この方法の利点は、実際の業務に即した疑似データを使って、より実践的な分析を行うことができる点です。また、受講生はこうした技術に触れることで、プライバシー保護の重要性も学ぶことが期待されています。

経済再成長を見据えた取り組み


SMBCグループは2023年度からの中期経営計画にて、「日本の再成長」を重点課題の一つとして掲げており、人材の育成を通じた社会的価値の創造に取り組んでいます。このような教育プログラムへの参加は、次世代を担う人材を育成する重要なステップとなります。

今後の展望


一橋大学、三井住友銀行、日本総研は今後も連携を深め、データ分析技術とビジネス理解力を兼ね備えた人材を育成していく方針です。この取り組みにより、データサイエンス分野から日本の再成長を支援することを期待されています。データサイエンティストにとってのキャリア形成や企業への貢献が、今後ますます重要となるでしょう。

このプロジェクトは、我が国の教育と企業の連携の新たな一歩として、多くの学生にとって意味のある学びの場となるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社日本総合研究所
住所
東京都品川区東五反田2-18-1大崎フォレストビルディング
電話番号
03-6833-0900

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