保育現場における暑熱順化の実態調査
保育士の皆さんにとって、子どもたちの健康を守ることは最も重要な責務の一つです。その中でも、暑熱順化は特に重要なテーマと言えます。株式会社明日香が運営する「子ねくとラボ」では、勤続5年以上の常勤保育士を対象に、保育現場における暑熱順化の実態と意識に関する調査を実施しました。その結果、いくつかの驚きの事実が明らかになりました。
調査概要
調査名は「保育現場における暑熱順化の実態と意識に関する調査」で、2026年6月12日から17日までの間に行われました。有効回答数は、認可保育園や認定こども園、小規模保育施設に勤務する常勤保育士102名でした。
重要だが実施は限定的
調査結果によると、保育士の85.3%が暑熱順化を「重要」と認識しているものの、勤務先の園で「計画的な実施」はわずか15.7%にとどまっています。つまり、多くの保育士はその必要性を理解していながらも、実際の実施は十分ではないことが浮き彫りになりました。
さらに、今年の暑さが昨年よりも早く到来していると感じている保育士は約8割にのぼりました。このことから、早期の暑熱順化に対するニーズが高まっていることがうかがえます。
知識不足が足かせに
調査では、暑熱順化の正しい知識や進め方が必要だと半数以上が回答した一方で、暑熱順化に関する知識が十分でないという問題も浮上しました。実に27.5%の保育士が「言葉も内容もよく知っていた」と答える一方で、全く知らなかったという回答も28.4%に達しました。この知識のギャップは、実施を妨げる大きな要因となっていると考えられます。
実施が進まない理由
実施が進まない理由としては、「具体的な方法がわからない」31.4%、「園全体で意識が共有されていない」25.7%という回答が多く、知識や意識の共有が不足していることがわかりました。また、保育士が判断に難しさを感じる項目としては「外遊びを控える暑さの基準」や「体調変化の見極め」が挙げられ、このような不安が実施をためらわせる要因となっているようです。
安全な対策のために求められるもの
調査結果からは、今後の効果的な暑さ対策には「暑熱順化の正しい知識や進め方」を求める声が最も多く、次に「設備や環境の充実」が求められていることが明らかになりました。これは、保育現場での暑さ対策がしっかりと行われていくためには、専門的な知識とともに、設備面での整備も必要であることを示しています。
まとめ
最後に、調査結果からは、保育現場において暑熱順化の重要性は認識されているものの、それに向けた具体的な取り組みが進んでいないことが浮き彫りになりました。「子ねくとラボ」としては、今後この状況を改善するために、具体的な知識やプログラムの提供を通し、保育士が安心して子どもたちを守れる環境を整えていく必要があると強く感じています。調査の詳細は
こちらから確認できます。
この調査を通じて、多くの保育士が直面する課題が明らかとなったことを受け、さらなる支援の必要性が実感されています。子どもたちの未来のため、皆で力を合わせて取り組んでいきましょう。