障がい者福祉の新たな挑戦「キノッピの家 本郷」
茨城県取手市にて、2024年5月1日より新たに障がい者向けの個別サポート付き住宅『キノッピの家 本郷』が開設されます。これは、株式会社KINOPPIが手掛ける通算16棟目の施設で、全83居室を整備しています。この場所は、障がい者が自ら選択した住まいで自分らしい生活を送ることを可能にするための支援を提供します。
個別支援による安心の暮らし
『キノッピの家 本郷』では、障がいを持つ方一人一人に対して、家族や医療機関、相談員と連携したオーダーメイドの個別支援を実施します。このアプローチにより、本人がより安心して生活できるようサポートします。また、地域の高齢者の社会参加や空き家の有効利用も目的とし、地域全体に利益をもたらすことを目指しています。
面で支える障がい者福祉
この施設では、経営理念「障がいがあっても住まいを選べる世の中をつくる。」をもとに、軽度障がい者向けグループホームを展開してきました。現代の障がい者グループホームは、単に食事と寝床を提供するだけの「点」サービスが主流ですが、KINOPPIはそれを「面」で支えるシステムにシフトしました。これにより、障がい者が心身ともに健やかに暮らせる環境を確保していく狙いがあります。
様々なライフスタイルに対応する「KINOPPI CAFÉ」
特に注目すべきは、2024年3月にオープンした「KINOPPI CAFÉ」です。これは日本初となる365日通える就労継続支援B型事業所で、利用者は自分のライフスタイルに合わせて曜日を選び、働けるフレキシブルな環境が整っています。この新しい取り組みは、特に就労支援が受けにくい障がい者に対して画期的な選択肢を提供します。さらに工賃が通常の3倍に設定されているため、経済的な面でも大きな支援となります。
空き家問題を解決し、高齢者をサポートする取り組み
KINOPPIは、地域の高齢者を積極的にスタッフとして迎え入れています。これにより、シニア層の社会貢献や雇用創出が期待でき、地域の活性化にも寄与することができます。空き家のリサイクルも行われ、地域の生活環境を保つための重要な役割を果たしています。
施設の特徴と概要
『キノッピの家 本郷』は2階建てアパートの空室を活用し、定員7名のグループホームとして運営されています。入居者は、それぞれに合った個別支援を受けながら、日々の生活を楽しむことができます。施設内には必要な設備が完備され、障がい者の暮らしを支えるための万全な体制が整っています。
施設の詳細
- - 住所: 茨城県取手市本郷5-6-5
- - アクセス: 関東鉄道 寺原駅 徒歩5分
- - 利用料金: 家賃27,000円、水道光熱費13,000円、合計40,000円(食費別途)
- - 特徴: 1名以上の夜間支援員が配置
『キノッピの家 本郷』は、障がい者がより良い生活を見つけられるための新しい拠点となり、地域全体の福祉の向上に寄与することが期待されています。今後も、地域と連携した取り組みを続け、より多くの利用者が安心して暮らせる社会の実現を目指します。