丹波篠山の新ポスターが完成
兵庫県の丹波篠山市では、「日本遺産のまち丹波篠山」をテーマにした新しいポスターが完成しました。このポスターは、写真家浅田政志さんが撮影し、地域の文化や魅力を伝えるものとなっています。ポスターの発表は、8月6日に行われた日本デカンショ節大賞の授賞式の際に行われました。
丹波篠山は、京阪神から電車や車で約1時間の距離に位置する地域で、毎年8月15日と16日に開催される「丹波篠山デカンショ祭り」で全国的に知られています。この祭りでは、独特な民謡、デカンショ節が歌われ、歌詞の数は400曲以上と非常に豊富です。毎年新しい歌詞が誕生するこの文化は、まさに地域の財産ともいえるでしょう。
デカンショ節には、その歌詞の中に丹波篠山の自然や食文化、町並みが詠まれており、それによって地域の魅力が歌い継がれています。その結果、丹波篠山市は文化庁から日本遺産に認定されたのです。この日本遺産認定から10周年を迎えるにあたり、今年のポスターは新しい歌詞「丹波篠山街道歩きゃうまい地酒と四季の食」をもとに製作されました。
ポスターの撮影には、写真集や映画『浅田家』、NHK連続テレビドラマ『ブギウギ』などで活躍する浅田政志さんが携わりました。モデルには地元の丹波篠山鳳鳴高校の写真部員と、デカンショ節保存会のメンバーが参加。彼らの表情や動きからは、観光客を温かく迎える地元の人々の姿が感じられます。
丹波篠山の魅力は、黒豆や黒枝豆だけにとどまらず、四季折々の食文化が楽しめることも大きな特徴です。ポスターには、春夏秋冬それぞれの食の魅力が描かれており、見た人を引き込む作品となっています。これを通じて、地域の魅力や文化をより多くの人に知ってもらいたいという思いが伝わってきます。
この新しいポスターやデカンショ祭りを通して、丹波篠山の文化や風景をたっぷりと楽しんでいくことができます。訪れる際は、地元の食材を使った料理なども楽しみながら、デカンショ節の歌声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。丹波篠山は、訪れた人々にその豊かさと温かみを届けてくれる素晴らしい地域です。