商船三井とShellの協力による低炭素燃料の新たな取り組み
商船三井株式会社は、Shell Trading Rotterdam B.V.と連携し、海運業界における持続可能性を高める新しいプロジェクトを実施しています。これにより、第三者が運航する船舶で使用した低炭素燃料による温室効果ガス(GHG)削減の効果を証明し、お客様に環境属性証明書を提供する仕組みを確立しました。
取り組みの背景
この新たな取り組みが実現する背景には、国際的に設定されたルールと第三者の管理基盤の存在があります。具体的には、国際NPOであるSmart Freight Centreが定めたMBMフレームワークに基づき、123Carbon B.V.の第三者レジストリを活用することで、低炭素燃料の環境価値を透明かつ信頼性の高い形で管理できるようになりました。この新しいスキームは、Book and Claimの手法に基づいており、GHG削減効果を適切に測定・報告することが可能です。
具体的な流れ
この取り組みは次のような形で進行します。まず、Shellは、第三者の海運会社が使用する燃料を化石燃料から低炭素バイオ燃料に切り替え、その結果としてGHGの排出削減を実現します。その環境価値は、第三者の海運会社が本来荷主に提供することができる削減効果をShellが還元し、123Carbon社のレジストリに登録されます。
その後、商船三井はこの環境価値を受け取り、MBMフレームワークに従い、第三者による検証を経て、環境属性証明書に変換します。この証明書は、商船三井の「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」というプログラムを通じて、お客様に提供されます。
この新しいシステムの普及により、商船三井は運航船に限らない柔軟な脱炭素プログラムを提供できるようになり、顧客の多様なニーズに応えることが可能となります。さまざまなステークホルダーが携わることで、海運業界の脱炭素化を加速させることが期待されています。
環境ビジョンの実現に向けて
商船三井グループの環境ビジョン「BLUE ACTION 2035 Phase 2」では、カーボンインセット事業が環境削減の実効性を向上させるための一つの「仕組み作り」として位置付けられています。今後、商船三井は他の輸送モードにも対応できるよう、Shellとのさらなる協業を模索し、環境属性証明書の提供に応えられる基盤を拡充していく考えです。
商船三井とShellのパートナーシップを通じて、低炭素燃料の利用が広がることで、海運業界における環境への配慮が一層進んでいくことでしょう。この取り組みが持続可能な未来の実現に寄与することを願っています。