Enterprise Pack登場
2024-10-21 17:44:23

サイバートラストがAlmaLinuxの新機能「Enterprise Pack」を発表

セキュリティ強化の新時代: サイバートラストの「Enterprise Pack for AlmaLinux」



サイバートラスト株式会社は、2024年11月から「Enterprise Pack for AlmaLinux」を提供開始します。この新しい製品は、オープンソースソフトウェア(OSS)を利用する製造業界や重要インフラで求められるSBOM(Software Bill of Materials)への対応を実現するものです。これにより、長期的に安定したLinuxOS環境を構築し、セキュリティリスクを軽減することが期待されています。

SBOMとは何か


SBOMは、ソフトウェア内の全コンポーネントや、その依存関係、さらにはライセンス情報をリスト化したもので、透明性と追跡可能性を確保するための手段として注目を集めています。アメリカ合衆国では2022年の大統領令で、政府機関が調達するソフトウェアにSBOMの提出が義務付けられました。また、EUの「サイバーレジリエンス法」においても、デジタル製品にSBOM作成が求められるようになっています。

日本でも、経済産業省が中心となり、SBOM導入に関する議論が進展しています。2024年8月には「ソフトウェア管理に向けたSBOM の導入に関する手引 Ver. 2.0」が発表され、医療機器や自動車分野をはじめとする様々な業界でSBOMの活用が進められています。

サイバートラストの新しい取り組み


「Enterprise Pack for AlmaLinux」は、RHEL互換のAlmaLinuxを基盤に、OSSサプライチェーンの課題を解決する機能を搭載しています。具体的には、AlmaLinuxのSBOMをサイバートラストが管理するリポジトリから一括取得し、ソフトウェアの更新時にSBOMも自動的に更新されています。これにより、SBOMの導入にかかるコストを大幅に削減できるのです。

また、日本語での技術サポートやEoL(End of Lifecycle)の延長サポートも提供し、安心して使える環境を整えています。従来はユーザーが個別に管理しなければならなかったSBOMの管理を、より簡便にすることで、多くの企業がセキュアな運用を実現できるのです。

価格と提供内容


「Enterprise Pack for AlmaLinux」は、物理環境用が税抜¥96,000、仮想環境用が税抜¥60,000という価格設定です。この価格で、長期間にわたる安定したLinuxシステムの運用が実現されるでしょう。

今後の展望


サイバートラストは、20年以上にわたり日本国内でLinuxディストリビューションとエンタープライズサポートを行ってきた実績を持っています。今後も企業のニーズに応え、安心・安全なLinuxシステムを提供していく方針です。サイバートラストの取り組みは、OSSの普及と共に、企業のセキュリティ体制強化に寄与するものと思われます。

近年、ソフトウェアサプライチェーンの脆弱性が問題視されていますが、サイバートラストが提供するSBOM対応の「Enterprise Pack for AlmaLinux」を活用することで、リスクを軽減しつつ効率的な運用が可能となります。今後、より多くの企業がこの新しいサポートを活用し、安心して運用を続けられることを期待しています。


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会社情報

会社名
サイバートラスト株式会社
住所
六本木1丁目9番10号アークヒルズ仙石山森タワー35階
電話番号
03-6234-3800

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