日本酒キャピタルの挑戦
日本酒の未来を支えるために、伝統を継承しつつ新たな挑戦が始まります。ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営するクラウドファンディングプラットフォーム「セキュリテ」で、株式会社日本酒キャピタルが手がける酒蔵の事業承継を目的としたファンドが募集を開始しました。
日本酒キャピタルの理念
日本酒キャピタルは、「街から酒蔵の灯を消さない 酒造りは街造りである」という理念を掲げており、これは単なる酒造りに留まらず、地域の活性化にも目を向けた取り組みです。代表の田中文悟氏は、大手ビールメーカーでのキャリアを経て、日本酒業界の課題を解決するための活動を開始しました。2010年から本格的に酒蔵再建事業を行い、2021年には同社を設立。これまでに多くの酒蔵を事業承継や再生へと導いてきました。
ファンドの詳細
このたび、日本酒キャピタルが関わる4つの酒蔵が「セキュリテ」でのファンド募集を開始します。以下に、各酒蔵の特徴とファンドの詳細をご紹介します。
1. 大納川ファンド
- - ファンド名: 山内杜氏の技術を引き継ぐ大納川ファンド
- - 募集期間: 2025年4月23日 ~ 2025年10月31日
- - 一口金額: 31,200円(出資金30,000円+取扱手数料1,200円)
- - 募集金額: 1,152万円
- - 目的: 地域と共に歩むための日本酒製造の拡大
- - 特典: 出資者限定の「大納川純米大吟醸無濾過原酒」をお届けします。
2. 魚津酒造ファンド
- - ファンド名: 立山の水と魚津の風で醸す魚津酒造ファンド
- - 募集期間: 2025年4月23日 ~ 2025年10月31日
- - 一口金額: 31,200円
- - 募集金額: 1,152万円
- - 目的: 自主開発酒米を使い、酒蔵と農業を融和させる
- - 特典: 「北洋純米大吟醸原酒 袋吊洋(OCEAN)の3割磨き」をお届けします。
3. 紫波酒造店ファンド
- - ファンド名: 継承から革新へ岩手の銘酒紫波酒造店ファンド
- - 募集期間: 2025年4月28日 ~ 2025年10月31日
- - 一口金額: 32,400円
- - 募集金額: 1,740万円
- - 目的: 設備投資による「火入れ商品の品質向上」
- - 特典: 出資者限定商品「廣喜純米吟醸vintage 2005」をお届けします。
4. アサヒファンド
- - ファンド名: 薩摩の本格芋焼酎「アサヒ」ファンド
- - 募集期間: 2025年4月28日 ~ 2025年10月31日
- - 一口金額: 31,200円
- - 募集金額: 1,152万円
- - 目的: 全国へ本格焼酎の魅力を広める
- - 特典: 限定品「アサヒ焼酎人気の3種セット」をお届けします。
まとめ
日本の酒文化を支えてきた酒蔵が、クラウドファンディングを通じて新たな挑戦を行います。伝統を守りつつも革新を求めるその姿勢は、今後の日本酒業界において重要な役割を果たすことでしょう。ファンドへの参加を通じて、皆さまも日本酒の未来を共に支えていきましょう。