アップサイクルブランドRelier81、M&Aを通じて新たな展開へ

Relier81が未来への一歩を踏み出す

2023年、アップサイクルブランドRelier81が小田原衛生グループ・ゼロワン株式会社に事業譲渡を決定し、M&Aを通じて新たな展開に向けて動き出した。このブランドは京都を拠点にし、使われない着物や帯をリサイクルすることに特化しており、創業以来、日本の伝統を現代に生かす試みを行ってきた。代表の田尻大智氏は、Forbes JAPANが選出するカルチャープレナー30に選ばれるなど、高く評価されている。

織りなされる伝統の美

Relier81は、2018年に設立されたブランドで、着物や帯の販売およびアップサイクルに主眼を置いている。ウィメンズシューズを主力商品とし、百貨店でのポップアップストアや有名ブランドとのコラボレーションで話題を呼び、認知度を高めた。多くの顧客に新たな形で日本の伝統美を提供している。

M&Aの背景と目的

M&Aを通じて、Relier81は使用されずに眠っている着物や帯に新たな価値を見出し、環境への貢献を目指す。小田原衛生グループはその豊富な環境事業の経験を生かし、従来のビジネスモデルを強化していく意向を示している。田尻氏は、引き続きブランドの運営を行い、伝統工芸や職人技術の継承を推進すると語っている。事業譲渡後は、より広範な展開への期待が高まっている。

コメントと将来的な展望

小田原衛生グループの鈴木社長は、M&Aによって共に地球規模の課題に向き合うことができると確信していると述べた。株式会社drapologyの布田氏も、文化的な価値の高さに触れながら、デジタル化や社会貢献を兼ねたビジネスとしての重要性を語っている。田尻氏自身も、ブランドをさらに成長させていくために、多方面からのサポートを得ながら、伝統文化の継承を続けていくと決意を新たにしている。

今後の進展

今後、Relier81は小田原衛生グループと共に、リサイクルやアップサイクルの新たな手法を導入し、持続可能なビジネスの構築を目指していく。伝統工芸と現代のニーズを融合させ、国内外で愛されるブランドへの成長を期待されている。関係者はこの新たな挑戦に注目していくに違いない。ブランド名に込められた「日本と世界を結ぶ」という理念がどのように実現されるか、我々も引き続き目を離せない。