シニアのアルバイト求職に関する調査結果を発表したマイナビ

シニアのアルバイト求職に関する調査結果の概要

株式会社マイナビが実施した最新の調査によると、シニア層（60歳以上）がアルバイトを求める動向が顕著であることが分かりました。調査結果では、シニアの約8割が「元気なうちはできるだけ働き続けたい」と答えており、働くことに対する意欲が高いことが明らかになっています。また、多くの方が「アルバイトが楽しみ」と感じていることも興味深いポイントです。

就業意欲の高まり

2025年の上半期におけるシニアのアルバイト求職率は、過去最高の8.7%に達しました。そして、最近の2カ月においても7.5%と前年同期比での増加が見られ、シニアの就業への意欲が高くなっています。具体的には、「元気なうちはできるだけ働き続けたい」との考えを持つシニアが84.2%に上ります。さらに、65.3%が「空いた時間をアルバイトに充てたい」と考え、71.6%が「できるだけ多くの収入を得たい」と願っています。これらのデータは、シニアが生き生きと働こうとする姿勢を示しています。

スキマバイトのニーズ

新たな働き方として注目されている「スキマバイト」についても、多くのシニアが興味を持っている結果が出ました。直近2カ月間にアルバイトを探していたシニアの45.5%が「今後スキマバイトを行いたい」と述べており、特に「好きな時間に働ける」という柔軟性が重要な要素とされています。このように、シニアの働き方はよりフレキシブルな方向にシフトしてきている様子が伺えます。

シニアの働きたい条件

シニアがアルバイトに求める条件で最も多かったのは「体力面で無理なく働けること」であり、61.7%の人がこの点を重視しています。また、アルバイトをする上での不安要素としては「人間関係」や「体力面」が上位に挙げられており、仕事の人間関係を良好に築けるかどうかが気になるという声も多いことから、特にコミュニケーションの質が重要視されています。

雇用のミスマッチ

シニアを雇用する企業側でも、困難な点が浮かび上がっています。調査結果では、企業の61.8%がシニア雇用においてミスマッチを経験したと回答しており、主な要因として「体力面のミスマッチ」が最も多く、55.7%に達しています。このことから、シニア人材を採用する際には、個々の体力やスキルに応じた配慮が必要であることが分かります。

まとめ

マイナビの調査結果からは、シニアの就業意欲の高さと新たな働き方への期待が見えました。一方で、シニア雇用におけるミスマッチ問題も存在し、企業と求職者双方の理解を深める必要があります。シニアが活躍できる職場環境を整えるためには、労働条件や業務内容について、十分に話し合うことが求められます。これにより、シニア人材が社会でより一層活躍する場を作ることが可能になるでしょう。

調査結果に興味がある方は、マイナビの公式サイトで詳細をご覧ください。