ダイキン工業が省エネ大賞を受賞
ダイキン工業株式会社は、2024年度省エネルギー大賞において、特に注目を浴びる受賞を果たしました。この賞は、優れた省エネルギー活動を推進する企業を表彰するもので、今年度はダイキンが提供する複数のサービスが評価されました。特に「既存ビルESG価値向上ソリューション『グリーンビルサポートサービス』」が資源エネルギー庁長官賞を受賞し、今後の省エネルギーの波を牽引する期待が寄せられています。
省エネ大賞受賞の背景
省エネ大賞は、国内の省エネルギー活動を広めることを目的としており、今回の受賞はダイキンの取り組みが実を結んだ結果と言えます。同社は、既存ビルのESG(環境、社会、ガバナンス)評価向上や脱炭素化に向けた解決策を提案しており、そのひとつが「グリーンビルサポートサービス」です。このサービスは、ビルの運用面から省エネを図るための5つのステップで構成されており、企業の責任を果たすための強力な道しるべとなっています。
グリーンビルサポートサービスの特徴
このサービスは、以下の5つのステップから成り立っています。
1.
スクリーニング: ビルの温室効果ガス排出量を評価し、脱炭素目標を設定。
2.
グリーンビル診断: ビルの設備を調査し、改善点を特定。
3.
グリーンビル改修支援: 改修に適した機器を選定し、計画的な改修をサポート。
4.
グリーンビル認証取得支援: 設備改修に際し、認証の取得を支援。
5.
モニタリング・運用改善: 遠隔監視を通じてエネルギー使用量を把握・改善提案。
特にこのサービスを導入したビルでは、消費電力量を56%削減し、その後の運用改善でさらに5%の省エネが実現されるなど、具体的な成果が見えており、他の企業にも普及が期待されています。
その他の受賞サービス
ダイキンの受賞製品には、この他にも「空調遠隔監視と先回り熱負荷予測による省エネ『エアネットサービスシステム』」や、「カーボンニュートラルに貢献するICT装置用空調機『FMACS-VI(M)』」があります。これらのサービスは、空調機の自動制御やエネルギー効率の向上を目指しており、それぞれが独自の技術を活用しています。
- - エアネットサービスシステムは、運転データと気象情報をもとにAIが熱負荷を予測し、省エネを実現します。
- - FMACS-VI(M) は、低温暖化冷媒を使用した高効率の冷却装置で、年間の電力消費を約20%削減する効果があります。
未来に向けたダイキンの戦略
今後ダイキンは、これらのサービスを通じて既存ビルの脱炭素化やESGの価値向上をさらに推進していく意向を示しています。省エネ対策は、今や企業の責任だけでなく、顧客や社会全体の関心も高まっているため、ダイキンのサービスがどのように進化していくのかが注目されています。
2025年には、東京ビッグサイトで受賞成果の展示も予定されており、業界全体がこの潮流に乗って、持続可能な社会の実現に向けて努力することが求められています。
このような取り組みを通じて、ダイキンは未来の省エネルギー社会への貢献を果たしていきたいと考えています。