三菱重工冷熱の新冷凍機「N-ブレス」
三菱重工冷熱株式会社は、新しい冷凍機「N-ブレス®」の開発を発表しました。この機器は、自然冷媒としての窒素(N2)を使用しており、超低温領域まで対応可能です。発売は2027年4月予定で、環境保護に寄与する設計が特徴です。窒素はオゾン層破壊係数(ODP)及び地球温暖化係数(GWP)がゼロなので、持続可能な冷却システムを必要とする今日において、非常に有益です。
環境に優しい設計
「N-ブレス」は、その冷媒に有機フッ素化合物(PFAS)を一切使用しておらず、完全なPFASフリーで開発されています。これにより、環境負荷の低減と健康リスクの少ない冷却機となっているのです。このように環境への配慮がなされているため、医療、ケミカル、半導体分野でのプロセス冷却、さらには航空・宇宙及び自動車以外でも環境試験など様々な用途での活用が期待されています。
小型化と高効率を実現
この冷凍機は、三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社が新たに開発した「小型電動ターボ」を搭載しています。このターボの技術により、冷凍機をより小型化しつつ高効率を実現しました。N-ブレスは、-40℃から-100℃という広範囲な超低温に対応可能で、独自の空気冷媒サイクルを採用しています。この製品は、負荷追従性が高く、必要な冷却能力をスムーズに提供することができます。
スペース効率と安全性
また、「N-ブレス」は小型・モジュール化設計を採用し、省スペース化が可能です。この設計により、従来型の大型機械が抱えていた設置に関する問題を解消し、設備の停止リスクも軽減されます。さらに、高圧ガス保安法の適用外であり、保守や運用の面でも高い利便性を実現しています。
次世代の冷却技術
搭載された小型電動ターボは、高速回転モーターと高性能インペラを組み合わせ、軽量化と省エネ性能を両立させています。潤滑油を必要としない軸受けを使用しているため、定期メンテナンスに伴うコストも削減されています。この冷凍機は、非常に高い断熱性能を持っており、-100℃を下回る冷却にも対応できるため、今後ますます用途は広がるでしょう。三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社は、この新たな技術をさまざまな製品ラインに展開し、冷熱・エネルギー分野で新たな価値の創造を進めていく予定です。
環境負荷低減への貢献
三菱重工グループは、環境に配慮した冷却システムの普及や、省エネ性能に優れた小型電動ターボの供給を通じて、超低温市場での環境負荷低減に貢献する意思を示しています。今後の展開に注目が集まります。