老舗旅館の屋台
2021-01-25 10:00:05
150年続く老舗旅館が新たな魅力を屋台で提供へ!
150年の歴史を有する老舗旅館が展開する新たな未来
愛媛県松山市に位置する「大和屋本店」は、慶応4年(1868年)に創業した旅館で、日本の美と伝統を感じることができる場所です。特に、スタジオジブリの映画『千と千尋の神隠し』のモデルとなった道後温泉本館の隣にあり、多くの観光客を惹きつけています。この旅館では、純和風の数寄屋建築があり、館内には能舞台も完備。日本の伝統文化に触れることができる環境が整っています。
しかし、コロナウィルスの影響で観光業界は非常に厳しい状況に直面しています。特に、大和屋本店も例外ではなく、GoToトラベルキャンペーンの停止により、昨年比で90%ものお客様が減少するという厳しい現実がありました。それでも、大和屋本店は過去の苦難を乗り越えてきた歴史を持ち、新たな魅力を創出することを決意しました。
クラウドファンディングから生まれた新しい形
「大和屋本店」は、この難局を打破するための新プロジェクトとして、「屋台」を館内に新設することに至りました。この屋台では、旅館のゲストが無料で楽しむことができる「屋台Bar」を提供します。具体的には、お風呂上がりにぴったりの冷えた日本酒を楽しめる『日本酒Bar』や、子供から大人まで楽しめる『駄菓子Bar』を設けます。他にも、屋台内のドリンクやお菓子は全て無料で提供されるため、安心して楽しむことができます。
この新しい試みのために、あえてクラウドファンディングを実施しました。結果として、1ヶ月で215万円の支援を受け、新たに「大和屋台」が1月30日からオープンすることが決定しました。これは、館の利用者にとっても新たな楽しみとして大きな意味を持っています。
地域とのつながりを大事に
独自の文化が息づく道後温泉地域。大和屋本店は、地域の伝統や文化を守りながら、ゲストに新しい体験を提供することに力を入れています。屋台の開設は、訪れる旅客にとって新たな交流の場として機能し、地域の活性化にも寄与することが期待されています。この取り組みは、ただの飲食提供にとどまらず、地域の食文化や風土を感じる機会を提供するものです。
旅館の未来に向けた挑戦
代表取締役の奥村敏仁氏は、「大和屋本店は150年以上の歴史を持ちながら、常に変化を恐れず新しいことに挑戦していきたい」と語っています。今後も、旅館の伝統を受け継ぎながら、新しい発見や体験をもたらす場を提供していく方針です。地域の方々や文化、歴史を大切にしながら、観光客に新たな魅力を提供する姿勢は、これからも続いていくのでしょう。
新型コロナウィルスの影響を打破し、新たな希望へとつながる「大和屋台」。訪れるゲストにとって、特別な思い出となることでしょう。これからの大和屋本店にさらなる期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
有限会社大和屋本店旅館
- 住所
- 愛媛県松山市道後湯之町20-8
- 電話番号
-
089-935-8880