山口市の宝、鰻専門店「西京げんや」が後継者を募集開始

山口市の鰻専門店「西京げんや」が後継者を募集

山口県山口市に位置する「西京げんや」は、地域で唯一の本格的な鰻専門店として、多くのファンに愛され続けてきました。このたび、67歳の現オーナーが後継者を募集することを決定しました。彼の挑戦は、飲食業界において新たな道を切り開いた物語でもあります。

店舗の特色と運営の歴史

約15年前、現オーナーは50歳でこの店を開業しました。当初は飲食業界の未経験者だった彼が、関西風鰻料理の専門店を目指した背景には、地域への愛と食文化を継承したいという強い意志がありました。店の運営は、地元の人々からの支持のもと、安定した経営基盤を築いてきました。

「西京げんや」では、九州や愛知から仕入れる新鮮な鰻を使用し、料理のスタイルは関西風にこだわり、注文ごとに生きた鰻をさばいて直火で焼き上げます。この技術が、特に鰻ファンから高く評価されてきた理由の一つです。さらに、土用の丑の日など特別な日においては、一日に300人前を提供し、売上が100万円を超える日もあります。

後継者募集の背景

現オーナーは「年齢は関係ない。私も50歳から始めた」というメッセージを持ち、これから飲食業界に挑戦したいという意欲のある方を歓迎しています。事業譲渡のスキームは、店舗名「西京げんや」で、運営に関する全てのノウハウと資産、追加的に確保している国産うなぎの仕入れルートなどが含まれます。

事業譲渡について

- 店舗名: 西京げんや
- 住所: 山口県山口市
- 譲渡資産: 設備、在庫、仕入れや経営ノウハウなど
- 譲渡理由: 後継者が不在であるため

オーナーの後継者としての役割は、単なる店舗運営に留まらず、地域食文化を支える重要な存在になることを意味します。

西京げんやの技術とサポート

新しいオーナーは、約2ヶ月の実務を通じて基本的な技術を習得することが可能です。さらに、年間で約6,000本の鰻をさばく技術、長年にわたって培った経営ノウハウや仕入れルートも引き継がれるため、安心して新たなスタートを切ることができるでしょう。

現オーナーは「この地域から鰻屋をなくしたくない」という強い思いを持っており、その情熱を次の世代へつなげる重要な役割を渇望しています。