月額制オンライン料理教室「L'atelier de SHIORI Online」とクラダシの新たなロマン
株式会社クラダシが2025年6月27日付で、月額制オンライン料理教室「L'atelier de SHIORI Online」を運営する株式会社L’ATELIER de SHIORIを子会社として取得しました。この取り組みは、フードロス削減を目指すクラダシのビジョンを強化するものと位置づけられています。
背景とは?
クラダシは「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」というミッションを掲げ、社会課題解決のためのビジネスを展開しています。フードロス削減を目指し、捨てられる運命にある食品を「Kuradashi」としてお得に販売し、一部は社会貢献活動に使われています。2025年2月には、EC「Kuradashi」が10周年を迎え、パートナー企業数や会員数も増加。フードロス削減に約3万トンの貢献を達成するなど、その成果も着実に上がっています。
しかし、日本全体のフードロス量は依然として大きく、464万トンにも上ります。この現状を踏まえ、クラダシでは中期経営計画の中で、EC事業やサプライチェーンの機能拡張、新規事業の開発を進め、その成長を狙っています。
「L'atelier de SHIORI Online」とは?
「L'atelier de SHIORI Online」は人気料理家SHIORI氏のオンライン料理教室で、圧倒的なおいしさと再現性を兼ね備えたレシピを提供しています。現在、会員数は約7,000名を超え、料理に対する理解と共感を広めています。また、これまでの著書は累計で400万部以上に達し、多くの支持を得ていることも特徴です。
クラダシがL’ATELIER de SHIORIの全株式を取得することで、これまでのマーケティング力や顧客との共感を生む力が一層強化されることになります。オンライン料理教室で得られた知見を活用し、フードロスや気候変動に向けた生活者の意識変容を図る新たな戦略が期待されます。
SHIORI氏のコメント
SHIORI氏は自身の料理を通じて「家庭内フードロス」にも寄与したいと述べています。「家庭の食に深く携わる人間として、今回の連携を通じて、食に関する意識を変えていきたい」と語り、料理がもたらす力と社会への貢献を一体化させる姿勢を示しています。料理を楽しむことが、やがて社会をより良くするという信念で活動を続けています。
未来の展望
クラダシと「L'atelier de SHIORI Online」が協力することで、日常生活の中で楽しみながら社会貢献に取り組む新たな仕組みが構築されることでしょう。家庭料理を大切にする人々に対し、秒でできるレシピや楽しい創作を通じて、フードロス問題や環境問題に関しての意識を高める施策が期待されます。
この連携によって、双方のビジョンが交差し、持続可能な社会の実現へ向けた新たな道が開かれることが期待されます。