東南アジア初のJFS規格監査会社が誕生
2024年11月29日、ベトナムのカントー市にて東南アジア地域初のJFS規格監査会社登録を記念する祝賀セレモニーが開催されました。このセレモニーは、一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)が、ベトナム政府機関である農業農村開発省加工品質・市場開発局第6センター(NAFIQPM Center 6)と契約を締結したことを受けて行われたものです。
祝賀セレモニーには、農業農村開発省のフォン局長、NAFIQPM Center 6のフン所長、そしてJFSMの小谷理事長など、多くの関係者が出席しました。出席者は、新たに設立されたこの監査会社の意義を認識し、記念品の授与が行われました。特に、フォン局長はこの監査会社の誕生が持つ意義と今後の展望について語り、「NAFIQPM Center 6が東南アジア第1号として登録監査会社になったことを喜ばしく思う。今後もベトナムでのJFS規格の普及を支援したい」と述べました。
この祝賀セレモニーに先立ち、JFSMはベトナムの食品事業者を対象にJFS規格や日本の食品安全法制度に関するセミナーも開催しています。これにより、ベトナム国内での食品安全に関する理解が深まることが期待されています。
JFS規格の概要
JFS規格は、食品の安全管理に関する取り組みを認証するために、一般財団法人食品安全マネジメント協会が設計・運営しています。この規格は2016年に公開され、現在では食品製造やフードサービス業界に特化した6つの認証規格を展開しており、さらに2600以上の組織が登録されています。
特に注目すべきは、HACCP制度に対応し、全ての食品製造事業者にとって分かりやすく取り組みやすいJFS-A/B/B Plus適合証明規格や、Global Food Safety Initiative(GFSI)から2018年に承認を受けたJFS-C規格認証です。また、外食や中食、給食向けの専門のJFS規格も存在し、多様なニーズに応えています。
期待される今後の展望
JFS規格が導入されることで、ベトナムの食品産業における食品安全の共通基盤が築かれることが期待されています。この規格が普及することで、日本とベトナムの食品輸出入が促進され、国内においても食品安全の向上が見込まれます。
新たなJFS規格監査会社の設立は、ベトナムにおける食品の安全性や品質向上に向けた大きな一歩であり、今後の展開に対する期待が高まります。特に、食品業界の発展が地域経済にどのように貢献するか、今後の動向が注目されます。
団体概要
- - 団体名: 一般財団法人 食品安全マネジメント協会(JFSM)
- - 所在地: 東京都中央区銀座8丁目17番5号THE HUB 銀座 OCT605号室
- - 理事長: 小谷 雅紀
- - 設立: 2016年1月
- - URL: JFSM公式サイト