Workdayが2025年度第1四半期の好業績を発表、成長の道筋を示す

米国カリフォルニア州プレザントンに本社を置くWorkday Inc.は、2025年度第1四半期の業績を発表しました。4月30日を期末としたこの四半期の総収入は19億9,000万ドルに達し、前年同期から18.1％の増加を見せました。この成長の中心には、サブスクリプション収入の増加があります。具体的には、18億1,500万ドルと前年同期比で18.8％の上昇を記録しました。

さらに、営業利益は6,400万ドル（収入の3.2％）であり、前年同期の2,000万ドルの営業損失から大きく改善しました。特に非GAAPベースの営業利益は5億1,500万ドル（収入の25.9％）となっており、昨年の3億9,600万ドル（23.5％）からの大幅な向上を示しています。これは、同社が厳しい市場環境の中でも強い競争力を保っていることを示唆しています。

また、希薄化後の1株当たり純利益は0.40ドルと前年同期の0.00ドルから改善し、非GAAPベースでも1.74ドルと前年の1.33ドルを上回る結果を出しました。さらには、サブスクリプション収入の受注残は66億ドルで前年同期比17.9％増加し、受注残総額は206億8,000万ドルに達し、前年比で24.2％の増加を果たしました。

営業キャッシュフローも3億7,200万ドルと前年の2億7,700万ドルからの増加を記録しました。フリーキャッシュフローも2億9,100万ドルとなり、昨年の2億1,800万ドルからの改善が見られました。このような業績は、同社の自社株買い戻しプログラムに反映されており、約50万株を1億3,400万ドルで買い戻す計画が発表されています。

WorkdayのCEO、カール・エッシェンバック氏は、「当社は確かな増収と営業利益の拡大を達成した。この四半期は生成AIや人材市場の変化が影響を与える中で、当社の価値提案がより重要になっている」と語ります。また、CFOのゼイン・ロウ氏は、「業績は予想通りの進展を見せており、長期的な成長基盤が整いつつある」と強調し、利益見通しを引き上げるとともに、全社的な経営効率化を進める方針を示しました。

最近の取り組みとして、WorkdayはFortune 500企業の60％以上で導入されており、米国防情報局（DIA）との信頼関係を築いています。さらには、AIを活用したHiredScore社の買収を完了し、AI分野でのリーダーシップを強化しています。また、AWSとのパートナーシップ拡大、Google Cloudとの新たな提携を通じて、市場開拓に努めています。これらの施策によって、Workdayは今後もさらなる成長が期待される状況にあります。

2025年度の業績見通しとして、サブスクリプション収入は77億ドルから77億2,500万ドル、非GAAPベースの営業利益は25.0％の成長を見込んでいます。また、第2四半期のサブスクリプション収入は18億9,500万ドルを見込んでおり、約17％の成長が予測されています。

このようにWorkdayは堅実な成長を続けて以来、引き続き業界のリーダーとしての地位を確立し、企業の人材と資金管理を効率的に行うためのプラットフォームを提供することに注力しています。今後の展開にも期待が寄せられます。