中古マンションの平均相場調査結果
株式会社MEMOCOは、スムナラと合同で実施した調査結果を基に、中古マンションの平均相場について分析を行いました。本調査では、男女117名を対象に「中古マンションの価格感」を求めました。
調査概要
- - 調査内容: 中古マンションの平均相場に関するアンケート
- - 調査期間: 2025年1月29日〜2025年12月9日
- - 調査方法: インターネット調査
- - 対象人数: 117名(男性66名、女性51名)
回答者の属性
- - 性別: 女性44%、男性56%
- - 年代別: 20代13%、30代24%、40代37%、50代22%、60代以上4%
相場観と心理
調査結果によると、中古マンションの平均相場に対して、約84%の回答者が「高い」と感じていることが分かりました。そのうち、「どちらかというと高い」と感じている人が55%、実際に「高い」と感じる人が29%です。
この結果から、物価の上昇や新築マンションとの価格差の縮小などが影響を及ぼしていると推測されます。特に、給料が上がらない中で住宅価格が急上昇しているため、多くの人が割高感を感じているという意見が見受けられました。「新築とほとんど変わらない価格まで来ている」や、「毎年価格が上がって手が出ない」といったコメントも寄せられています。
逆に、全体の約17%にあたる人々は「安い」と感じている理由として、新築マンションよりも価格が抑えられている点や、コストパフォーマンスに優れているといった視点が挙げられました。特に地域によっては、築年数が経過した物件が手頃であると感じる人が多いようです。
購入タイミングに関する意見
次に、中古マンション購入のタイミングについての意見を調査しました。最多の意見として、38%が「向こう6年ほどは買いの時期は来ない」と回答しました。つまり、購入を急がない姿勢が主流であることが分かります。
一方、27%は「今〜1年以内」が購入タイミングとの意見もありました。
否定的な意見
「物価高が続く」「不景気になるまで価格は下がらない」「日本経済の不安」といった理由から、慎重な姿勢が目立ちました。実際のコメントとしては、「今は高すぎる」「景気が回復するまで待つべき」といったものが多く見られます。
賛成的な意見
一方、早期購入を進める意見も。この意見では、金利が今後上昇するだろうとの見方が強く、早めに決断をすることが有利だと考える人が一定数存在します。たとえば、「今後ますます価格が上昇するだろう」といった意見も寄せられています。
購入判断のポイント
調査結果をふまえ、中古マンションを購入する際の判断ポイントが見えてきました。
- - 住宅ローン金利: 今後の動向に注意を払うことが重要です。
- - 物価と不動産価格: 最新のデータを確認することで、適正価格を見極められます。
- - ライフプラン: 自身の状況と照らし合わせることも不可欠です。
- - 需給バランス: エリアごとに変わる需給状況を把握することも重要です。
正しい判断には情報の収集が必要です。専門家に相談したり、慎重に物件を比較検討することで、より良い購入判断ができるでしょう。
まとめ
本調査の結果、約84%の人が中古マンションの価格を高いと感じています。その主な理由は物価上昇や新築の価格が大きな影響を与えているためです。また、購入のタイミングについては、慎重な姿勢が求められています。向こう6年にわたっては市場が落ち着く可能性が薄く、今後の価格動向に注意が必要です。金利や経済情勢を考慮したうえで、自身に合ったベストなタイミングでの購入が求められます。