訪日外国人向けレンタカー事故低減アプリの開発
近年、訪日外国人の数が増加し、2025年度には過去最高の4268万人を記録する見込みです。しかし、この増加に伴い、外国人によるレンタカー利用時の交通事故も増加しています。そのため、あいおいニッセイ同和損害保険とナビタイムジャパンは、安全運転を支援するスマートフォン向けアプリを開発しました。このアプリは2026年度中にレンタカー事業者に順次提供され、2027年度上期には全国に展開される予定です。
アプリ開発の背景
訪日外国人のレンタカー事故率は、日本人の約4倍である3.0%です。この状況をうけ、両社はテレマティクス自動車保険『タフ・見守るクルマの保険NexT』を基にした『レンタカー版NexTアプリ』の実証実験を岡山県および北海道で行いました。この実証で、参加者127組全員が無事故であることが確認されました。
アプリの機能
この事故低減アプリは、以下のような機能が搭載される予定です。
1.
英語音声付カーナビゲーション:外国人ドライバーが不慣れな道でも安心して運転できるように、特別なルート案内機能を備えています。
2.
安全運転診断:運転結果をスコア化し、安全運転の意識を向上させる診断機能があります。
3.
交通ルールクイズ:日本特有の交通ルールを理解するためのクイズを出題し、ドライバーの理解を促進します。
4.
おすすめ観光スポットの案内:周辺の観光スポットをナビに表示し、観光促進にも寄与します。
5.
事故多発地点アラート:過去の事故情報をもとに、注意すべき場所を音声で通知します。
6.
チェックイン機能:利用者の位置情報を基にしたスタンプラリー形式の機能で、訪問実績に応じたクーポンを提供します。
実証実験の成果
実証の結果、アプリを使用した参加者全員が無事故であることが確認され、今後の安全運転支援において強力な効果が期待されます。また、参加者からは、交通ルールクイズや安全運転スコアに対する満足度も非常に高く、安全運転の意識向上につながったと報告されています。特に、事故の危険を感じる場所として『細道』や『交通量の多い道路』が挙げられ、訪日外国人が直面する特有の課題が浮き彫りになりました。
今後の展望
両社はこれらのデータと知見を活用し、さらなる事故低減のためのソリューションを提供していきます。2027年には三井住友海上火災保険との合併も予定されており、新たなスタートを切る中で、引き続き訪日外国人によるレンタカー利用時の安全向上に貢献していく方針です。安全で安心なモビリティ社会を実現するため、両社の連携が今後も注目されます。