刈谷市がメタバースを活用した新たな交通安全教育を実施
愛知県刈谷市は、株式会社アイシンとともに『刈谷スマートシティ』プロジェクトの一環として、交通安全教育の実証実験を行います。この取り組みでは、刈谷市オリジナルの交通安全教育コンテンツ『アイシンXRクエスト』を通じて、仮想空間プラットフォーム(メタバース)内での新しい体験を提供します。
実証実験の概要
『アイシンXRクエスト』は、刈谷駅北口をリアルに再現した仮想空間を舞台にしています。参加者はVRゴーグルを装着し、交通ルールを守りながら、制限時間内に特定の目的地を目指すクエストに挑戦します。この没入型の体験を通じて、参加者は自然と交通安全の意識を高めることが期待されています。
イベントの詳細
1.
実証実験日時
2024年8月17日(土)13:00~15:30
2.
実証実験場所
刈谷市総合運動公園
(刈谷わんさか祭り2024安心安全体験エリア③アイシンXRクエスト)
3.
実証実験内容
- VRゴーグルを使用して、メタバース内に再現された刈谷駅北口での交通安全ルールを守りながら、目的地へ向かうクエストに参加します。
- 経験後は、自身の行動を振り返るための動画が提供され、交通ルール違反がなかったかを確認します。このプロセスを通じて、安全意識向上の有効性を検証します。
※18歳以上が対象で、18歳未満はPCを使用して体験が可能です。
課題への対応
刈谷市では、子どもたち向けには教育機関等からの指導が行われていますが、大人に対しては通常の交通安全教育では行動の変化を促すことが難しいという課題があります。そこで、アイシンの交通流予測技術と仮想空間プラットフォームを駆使して、特に大人世代の交通安全意識を高める新たな価値体験を提案することとなりました。
『アイシンXRクエスト』の意義
この実証実験を通じて、刈谷市は交通安全教育の新たな形を模索しています。XR(Extended Reality)技術を活用することで、現実では得られない新しい体験を提供し、安全で事故のない社会の実現に向けて一歩踏み出しています。この取り組みが成功すれば、他の地域への展開も見込まれ、交通安全の意識が全国的に向上する可能性も秘めています。
アイシンのDX戦略
アイシンは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、社会課題の解決に向けたプラットフォームを構築しています。この中には、IoT技術を用いて仮想空間に現場を再現し、AI技術で分析や未来の予測を行う『CPIF(Cyber Physical Information Factory)』のコンセプトが含まれています。また、持続可能な社会の実現に向けて、地域社会との連携を図りながら、より広範な課題の解決を目指しています。
この新たな企画が、刈谷市とその周辺地域における交通安全意識の向上に貢献することが期待されます。