2023年4月1日、東京都練馬区に新たな医療と介護のハブ、「光が丘医療福祉プラザ」が開設されました。この施設は、練馬光が丘病院の跡地に設立された区内では初の医療・介護複合施設として、地域の健康維持と支援を目的に設計されています。
プラザの全容
「光が丘医療福祉プラザ」は、地下2階、地上7階建ての立派な構造で、医療と介護の両方のサービスを一手に提供します。医療機関としては、緩和ケア病床を備えた157床の病院が設置され、ここには特に地域のニーズに応えた多様な機能が盛り込まれています。具体的には、緩和ケア病床(16床)、地域包括ケア病床(50床)、認知症治療病床(43床)、そして医療療養病床(48床)などがあります。
更には、在宅医療を担うための「ねりま在宅診療所」が併設され、通院が難しい高齢者などに対する訪問診療が行われます。
介護の重要性
介護分野では、「慈誠会・光が丘介護医療院」が定員100名で、医療ニーズが高く、受け入れが困難な方々を特に対象にした特別養護老人ホームが設置されている点も特徴的です。また、介護福祉士を育成するための「光が丘福祉専門学校」も用意されており、介護福祉士養成施設として40名の定員を持つ2年制のプログラムを提供しています。
さらに、看護小規模多機能型居宅介護事業所「光が丘ライフプラザ」は、通い、宿泊、訪問(看護・介護)を一体的に提供し、地域住民に密着したサービスを実現しています。この事業所では、2023年10月からは都内初となる共生型障害福祉サービスを開始する予定です。
地域連携への取り組み
光が丘医療福祉プラザは、その複合的なサービスの特性を活かし、練馬光が丘病院などの近隣の医療機関や介護事業所と密接に連携することで、地域包括ケアシステムの一翼を担うことが期待されています。入院から在宅生活まで、一貫して切れ目ない医療・介護サービスの提供を目指すこのプラザは、高齢化が進む社会において極めて重要な役割を果たすでしょう。
お問い合わせ情報
光が丘医療福祉プラザに関する詳しい情報は、練馬区の医療環境整備課と高齢社会対策課でのお問い合わせが可能です。病院や在宅診療所に関することは03-5984-1086、介護医療院や専門学校に関することは03-5984-4584、看護小規模多機能型居宅介護事業所については03-5984-1461までどうぞ。
この新しいプラザの開設は、練馬区の医療と介護の未来に向けた大きな一歩と言えるでしょう。