視覚を癒しの入口にする新しいホテル「KANSEI null 佐賀」12月オープン

新しいホテル「KANSEI null 佐賀」の魅力に迫る

ルムア株式会社が手掛ける「KANSEI null 佐賀」が、2025年12月20日に佐賀駅前にオープンすることが発表されました。このホテルは、宿泊施設の開発・運営を専門とする株式会社オルカと連携し、「Wellbeing」なホテルブランド「KANSEI」の一環として位置づけられています。

Wellbeingを追求した空間デザイン

ルムア株式会社は、形になっていない想いを具体的な言葉や体験に変えるデザインを提供しています。その理念に基づき、第三の空間である「Wellbeingホテル」を実現するため、「KANSEI」ブランドを展開しています。今回の「KANSEI null 佐賀」は、「嗅覚」をテーマにした第一弾の「KANSEI京都八条」に続く第二弾となり、今回は“視覚”をテーマに空間がデザインされています。

物語を宿すリブランディング

「KANSEI null 佐賀」は、40年以上地域に愛されてきた「ビジネスホテル一条」の建物を継承し、その歴史と想いを新たな形でリブランディングしています。新しい外観やアート、アンティークな家具を活かし、全体に物語が流れるデザインが施されています。客室では、日常の喧騒から解放され、視覚を通じて心を静める“余白の体験”が提供されることを目指しています。特に無人ホテル形式にすることで、ゲストは自分自身のペースで静かに過ごすことができる環境が整えられています。

視覚による癒しの提供

「KANSEI null 佐賀」が追求するのは、単なる美しい景色の提供ではなく、自らの目で世界をゆっくりと受け入れる時間を設けることです。美術品やアンティーク家具を通じて、1960年代のヨーロッパの文化を感じさせる内装が施されています。また、廊下や階段はギャラリーのような静けさを演出し、光の陰影や額縁の配置が新たな視覚体験を生み出します。

自己探求の時間

このホテルでの滞在は、視覚から受ける癒しにとどまらず、自分が何を見ているのか、どのように感じているのかを理解するための内省の時間にもなります。海外の家具や日本では考えられないディテールが融合し、懐かしさや発見、安らぎを呼び起こすことを目指しています。

心理アートワークの導入

さらに、全客室にはオリジナルの心理アートワークとなる塗り絵が用意されています。これにより、ゲストは色鉛筆を使い、直感的に色を選ぶことで、心の状態を視覚的に理解することができます。スマートフォンから少し離れ、自身の色選びと向き合うことで、内面的な気づきを得る時間が生まれます。

進化し続けるホテルとしてのデザイン

「KANSEI null 佐賀」は、オープン時に完成形ではなく、時間とともに成長し進化するホテルとして設計されており、時計台がその象徴です。開業時にはベースのみが見える状態ですが、時計自体は2026年に完成する予定とされ、今後の成長過程を楽しむことができます。地域や人々とのコラボレーション企画が次々と展開されることも期待されており、訪れるたびに新しい体験が待っています。