声で認知機能を測定する新サービス「ONSEI Pro」が登場
日本テクトシステムズ株式会社は、声で認知機能を短時間で分析し、可視化する新サービス「ONSEI Pro」を、2023年4月より提供開始しました。このサービスは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けて開発され、東京慈恵会医科大学および昭和医科大学との共同研究により得られた知見を基にしています。
超高齢社会への対応
日本は超高齢社会を迎えており、認知機能の低下を早期に把握することが重要な社会的課題となっています。しかし、従来の検査方法は心理的にも時間的にも負担が大きく、本人や周囲が気付いた時にはすでに症状が進行してしまうことが多いのが現実です。このような問題を解決するべく、これまでのセルフチェックツール「ONSEI」に加え、「ONSEI Pro」が開発されました。
ONSEI Proの特長
「ONSEI Pro」では、AIが回答内容や音声を複数の視点で分析し、わずか3分で認知機能の状態を評価します。具体的には、健常な状態からMCI(軽度認知障害)・認知症相当までの状態を5段階で判別し、日々の「揺らぎ」に隠れた機能低下を精密に検出します。さらに、総合スコアだけでなく、時間見当識や記憶力、注意力を項目ごとに可視化することができます。
本サービスは、AMEDの支援事業や2つの大学との共同研究を基にした、公的かつ学術的なエビデンスに裏打ちされているため、信頼性も非常に高いと言えます。ただし、これは医学的な診断を目的としたものではなく、個人の状態に基づいて疾病の診断や発症確率を評価するものではありません。
ニーズに応じた導入と活用
「ONSEI Pro」は、自治体や企業の福利厚生、高齢者住宅での健康管理など、各分野に特化したB to BおよびB to Gソリューションとして提供されます。利用者は定期的にチェックを行うことで、自身の認知機能の経時的な変化をグラフで見える化し、医師からのフィードバックを受けることができます。
このように、微妙な変化に早めに気づくことは、生活習慣の改善や適切な受診へのモチベーションとなり、重症化を未然に防ぐサイクルを生み出すことになるでしょう。
未来への展望
日本テクトシステムズは、「脳の健康状態を把握することが、歩数や睡眠を記録するのと同じくらい身近で前向きな習慣となる社会」を目指しています。「ONSEI Pro」を通じて、自分の現在の状況を把握することが、自立した豊かな人生を能動的にデザインする一歩となります。今後、自治体や企業との連携を強化し、誰もが自分の状態を客観的に把握できる環境を整えることで、人生100年時代の新しい「健やかさ」を追求していきます。
日本テクトシステムズについて
日本テクトシステムズは、「~for peaceful aging~」をコーポレートメッセージに掲げ、高齢者や認知症の方も安心して過ごせる社会の実現に向けた事業を展開しています。声による認知機能チェックツール「ONSEI」や、認知機能検査のデジタルトランスフォーメーションを実現する「MENKYO」など、様々な社会課題解決に向けたソリューションを提供しています。