トグルホールディングス、革新的な資金調達
不動産、建築、金融の各業界をテクノロジーで統合し、新しい産業インフラを築こうとするトグルホールディングスが、シリーズBラウンドにおいて約12.1億円を調達しました。この資金調達は、機関投資家や個人投資家を含む多くの応援を受けて実現したもので、特に「つくるAI」プラットフォームの強化と、不動産開発事業『MINE』の拡大に注力されます。
資金調達の内訳
今回の資金は以下のような用途に使われる予定です。
- - AI技術の強化: エンジニアや研究者の採用、計算資源、外部データの取得に充てられます。
- - 不動産開発事業の拡充: 現在は東京都23区内を中心に、人員の採用と地域の拡大を目指します。
- - 新規事業の立ち上げ: 不動産開発投資型クラウドファンディングをはじめとした新しいビジネスモデルを展開します。
成長性と実績
トグルホールディングスは、これまでに不動産開発事業において顕著な成果を上げています。特に、用地仕入れから開発までを一貫して行う『MINE』という事業では、AIを駆使したデータ解析により収益性を向上させてきたことが評価されています。2022年9月期からは、前年比で売上高が2倍に成長した実績があります。トグルHDは新たに開発した物件管理SaaS『つくるAI』もローンチし、業界内から多数の問い合わせが寄せられ、早くも有償での導入が進んでいます。
不動産業界の課題と革新
日本の不動産業はGDPの約12%を占めており、その成長には様々な課題があります。都市部では用地取得が難航しており、郊外ではその土地の本来のポテンシャルを引き出す開発が求められています。トグルホールディングスは、こうした業務の効率化を目指し、不動産関連データ、人流データなどの整理を進めて、業界全体の価値を向上させることを目指しています。
ホールディングス体制への移行
最近、トグルホールディングスは事業の特性に応じた成長戦略を推進するために、ホールディングス体制への移行を行いました。「つくるAI」や「MINE」などの事業は、それぞれ独立した成長を目指す一方で、全体の最適化も図っていく狙いがあります。この新しい体制により、会社全体の成長と細かい改善が同時に実現できる組織を構築する方針です。
投資家の声
資金調達に参加した投資家たちからは、トグルHDのこれまでの取り組みに対する期待の声が寄せられています。特に、代表の伊藤嘉盛氏の強いリーダーシップや、業界を変える潜在能力を持つチームに対する信頼感が強調されています。特に、HERO Impact Capitalの渡邊氏は、トグルHDがAI技術を活用した新たなビジネスモデルによって業界を変革する可能性に期待を寄せています。
積極的な採用活動
最後に、トグルホールディングスは積極的な採用を進めており、エンジニアや不動産コンサルタントなど、多様な職種で人材を募集中です。彼らは今後の成長を支える重要な存在であり、業界全体に革新をもたらす人材を求めています。
トグルホールディングスの今後の動きに注目です。