グンゼ株式会社は、米国フロリダ州に拠点を置くMedical Microinstruments, Inc.(MMI)と、オープンサージャリー用手術支援ロボットシステムの売買契約を締結したと発表しました。
このシステムは、直径0.3mmレベルの微小な血管やリンパ管などの吻合、縫合、結紮を可能にするロボットテクノロジーを搭載しており、マイクロサージャリーやスーパーマイクロサージャリーの複雑な手技に対応します。
従来、これらの繊細な作業は熟練した医師の手で行われていましたが、本システムの導入により、医師の負担軽減と手術の精度向上に貢献することが期待されています。
グンゼは、国内での独占販売権を取得し、国内製造販売承認および保険収載を目指します。また、医療機関と連携したトレーニングプログラムを実施することで、医療従事者のスキル向上をサポートし、質の高い医療を提供していく方針です。
オープンサージャリー用手術支援プラットフォームの特長
この手術支援ロボットシステムは、オープンサージャリーにおける血管、リンパ管、神経などの吻合、縫合、結紮を必要とする症例に適用されます。
具体的には、乳がん切除後の乳房再建やリンパ管再建、頭頸部がん切除後の再建など、様々な手術での使用が期待されています。
欧州では2019年にCEマーキングを取得し、約1000件の臨床実績があります。今年4月には米国FDAを取得し、販売が開始されました。
アジア圏においても、日本をはじめ、韓国や台湾でも製造販売承認取得を予定しており、世界中の医療現場で活用されることが期待されています。
グンゼメディカル株式会社について
グンゼメディカル株式会社は、グンゼ株式会社の連結子会社として1986年に設立されました。形成外科、脳神経外科、口腔外科、美容外科、小児外科、心臓血管外科、皮膚科等の関連医療機器の販売、開業開設に関するコンサルティング、医療機器の開発・販売を行っています。
Medical Microinstruments, Inc.について
MMIは、2015年に設立された医療機器メーカーです。手術支援ロボットの開発・製造・販売を行っており、世界中の医療現場に革新的な医療技術を提供しています。