松屋銀座が導入した「IVIP-Commi」とは
2023年以降、松屋銀座の業績は順調に推移しており、その要因の一つは海外からの観光客、特に中華圏の富裕層によるものです。コロナ禍を経て、インバウンド市場は急速に回復しており、中華圏富裕層の訪日が売上を支える重要な要素となっています。しかし、この層とのエンゲージメントが不足していることが風合いを感じさせています。
これを受け、松屋銀座は新たにキュリネスの「IVIP-Commi(アイビップ-コミー)」を導入しました。このサービスは、中華圏富裕層顧客のための顧客関係管理(CRM)基盤を構築し、顧客とのコミュニケーションを保ちながらリピート促進を狙うものです。
「IVIP-Commi」の特徴
「IVIP-Commi」の最大の特徴は、Wechatをユーザーインターフェースとすることです。これにより、中華圏の富裕層が普段使いする環境でサービスを利用でき、安心感があります。具体的には、来店したVIP顧客がQRコードを読み取ることで、簡単に登録が可能です。登録後、顧客情報を分析し、ターゲットに絞ったプロモーションを展開します。
また、このサービスでは、個別チャットが可能であり、訪日辛い顧客との継続的なコミュニケーションが実現されます。購入履歴や来店頻度などの情報が可視化されるため、効率的なマーケティング戦略が可能です。
エンゲージメントの増加を目指して
さらに、今後は日立ソリューションズ・クリエイトと連携し、IVIP-Commiを「IVIP-Card」として拡充する計画です。この新たなサービスでは、集めた顧客データを基に会員管理やポイント管理に役立てることが出来るようになります。また、生成AIを用いた自動分析により、顧客の嗜好や購入傾向が理解され、よりきめ細かなサービス提供が実現する見込です。これにより、松屋銀座は顧客の囲い込みと業務効率化を同時に達成しようとしています。
同サービスは、中華圏インバウンド市場の動向を踏まえた戦略的な取り組みとして、多くの観光客に新たな顧客体験を提供します。松屋銀座にとって、富裕層をターゲットとしたエンゲージメント強化は、これからの成長に欠かせない要素となるでしょう。
お問い合わせ情報
松屋銀座やキュリネスに関する詳細は、各公式サイトにて確認できます。楽天市場での多様な商品展開や、品質の高いショッピング体験を通じて、訪日観光客に幸せな体験を届けることを目指しています。