新たな工芸品誕生
2025-01-28 10:17:42

震災復興を目指した新たな伝統工芸、函館で展示会を開催

新たな伝統工芸品の誕生



北海道八雲町の木彫り熊作家、小熊秀雄さんが手掛けた作品に、石川県輪島市の蒔絵師、大森晴香さんが色彩豊かな加飾を施すことで、新たな工芸品「輪島の蒔絵熊」が誕生しました。令和6年元日に起きた能登半島地震の影響で、多くの伝統工芸が脅かされている中、このプロジェクトは新たな復興への希望を見出すものとして注目されています。

プロジェクトの背景



2024年の新年早々、能登半島は大地震に襲われました。この地震により、輪島塗をはじめとする伝統工芸が深刻な被害を受け、存続の危機に晒されています。輪島漆器商工業協同組合には103社が加盟していますが、そのうちの約8割が全焼または半壊するという状況です。このような状況を鑑み、多くの関係者が従来の工芸品だけでは未来を切り開けないという危機感を感じ、その解決策を模索しました。

その一環として、木彫り熊作家の小熊秀雄さんが震災後に「能登のために何かできないか」と考え、大森晴香さんとのコラボが決定しました。小熊さんはプロジェクトのために木彫り熊を無償で提供し、大森さんはその熊に漆と蒔絵を施すという新たな創作活動に取り組んでいます。

現在の進捗と今後の展開



3体の「輪島の蒔絵熊」は、2025年2月に函館で展示会を開催予定です。この展示会は、全国各地に巡回し、最終的には大阪、東京、金沢でも開催される計画が立てられています。特に函館では、2月14日から16日にかけて、「特別展示 八雲の木彫り熊、輪島の蒔絵と出会う展」として行われ、訪問者は木彫り熊体験ができるイベントも予定されています。

また、これらの作品の売上の一部は、輪島蒔絵業組合に寄付され、震災の被災地支援に回される予定です。さらに、クラウドファンディングを通じて300万円を目指して資金を募っており、集まった資金は展示会の費用や制作費に充てられます。

地域の未来へのメッセージ



大森さんは「このプロジェクトは、新しい挑戦であり成長の機会となると信じています。震災の影響で落ち込む気持ちをこの制作活動を通じて克服しました」と語ります。この言葉からも、3体の木彫り熊に込められた復興への願いが伺えます。前を向いている熊は未来への希望、下を向いている熊は震災からの悲しみを表現しています。

まとめ



この新たな伝統工芸品「輪島の蒔絵熊」は、震災からの立ち直りを目指す過程で生まれた作品です。展示会やクラウドファンディングを通じて、多くの人々にその魅力を伝え、地域復興の一助となることを願っています。2025年の展示会で、ぜひこの独特の美しさを体感してみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
わじま熊プロジェクト実行委員会
住所
北海道函館市弁天町23-5
電話番号

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